女性のライフスタイルに関する内容を書いたので、その続き。
中国社会も日本に比べたらずいぶん男女平等意識の高のでありますが、それでも就職活動中の女性の話を聞くと男性に比べて困難なようです。
どの国でも基本的に女性が仕事を頑張ってしまうと離婚する確率が上がって、出生率がさがるわけですが…
しかし、わたくしは恐るべし中国人女性を何人か見たり聞いたりしてきました。
30代、40代の仕事がかなりできて、結婚も維持してて、子どももいるという女性。
特に安定した職をすでにもっている女性だと、博士課程在学中に出産してしまうのです。
(もともと在学を理由にこの間、勤務先に籍を置いたままを有給又は無休で休職しているので、キャリアに影響がでにくい)
見かけによらず、化けものかと思うような体力・精神力の持ち主が多く、育児は親やお手伝いさんに手伝ってもらいながら、博論もきっちり書いて学位を取得し、職場に復帰してゆくのです。
日本の女性研究者で、こんな化け物を見たことはありません(^^;
それに社会構造も違うから、お手伝いさんに育児手伝ってもらっても、旦那にいろいろやらせたって、身内や第三者に文句言われませんしね。社会という見えない敵に「これじゃあ、子どもや旦那がかわいそう」とプレッシャーをかけられることもない。
マイナーな分野の研究をしている博士課程在籍兼どこかの学校の講師という中国人男性は、「嫁さんは家計を支えているので、私は子どもが小さい時は家で研究しながら、ずっと子どもの面倒を見てた」そうです。子育てなら、俺にまけせてくれ、子どもの病気の対処なんかに詳しいそうです(^^;
わたくしの兄弟子の嫁さんには「できる女性」が多いのか、子どもから携帯に電話がかかってきて「パパ、ママは仕事で今日遅くなるって言ってたから早く帰ってきてよ」と言われていたり…
博士課程の学生は結婚してて子どもがいる人が男女問わず多いのですが(もっとも母校が大学の上位機関ではなく、政府シンクタンクを母体にしているせいもありますが)、地方に嫁さん子どもを置いてきている人もたまにいます。
で、嫁さんは何をしている人なんだろうと思いきや、そういう人の嫁さんはかなりパワフルで、公務員だったり弁護士だったり、会社の管理職クラスだったりして、旦那なんていなくても十分、子どもを抱えたまま、フルで仕事をしているのです。
中国人女性研究者は、思考が柔軟で、体力・精神力が並はずれていますよね。
でも、12億いる中国社会はものすごい競争社会なので、そこまでするかというくらい皆勉強しますから、このくらいの体力・精神力は必要なのでしょう。
日本人女性研究者であれば、若い頃にスムーズに進学して、博士後期課程満期退学、就職、出産という超エリートコースタイプ、独身子どもなしを貫ぬく強い女タイプ、若いころは優秀な旦那様の下で主婦業に専念して子どもが独立した晩年に本領を発揮するお嬢さんタイプがほとんどで、そうでなければ、途中で自分の体力とか精神力とか学力に見切りをつけて、普通のおばさんになるのではないでしょうかという気がするのですが…わたくしの認識は違っているかな?