11月
2009

音楽ネタを隔離

先の投稿に書きましたように、裏の生活が表を圧迫するのはブログとして非常にバランスが悪いので、音楽オンリーのネタは別ブログに移しました。
普通の人は趣味の世界の下手の横好きの話を聞いても面白くないと思うし…
逆に、興味のある人にとっては、手っ取り早く楽器や練習の情報が欲しいのに、訳の分かんない日記読んでいる暇ないしね。

著作権などの議論に関係のあるものはこちらのブログに残しました。

お稽古レッスンブログはこちらです→http://music.legalio.com

住み分けしますのでよろしくお願いいたします。

11月
2009

そろそろ2009年の総括?

アパートの部屋がごちゃごちゃしてきたので、片づけました。
冗談抜きで、わたくしも「のだめカンタービレ」の「のだめ」ちゃんのように片付けが苦手なのです。
夫はいつも、わたくしが帰国すると「路上で、がらくたを売っている露天商のようだね」と言います。
本棚を買っていないので(そもそも買っても収まりきらないので無駄)、書籍はほとんど、床の上に積み上げていますが、CDとDVDは机の上に積み上げていたので、それがだんだん、崩れてきそうでやばかった。

ほんと、音楽教材のDVDやらVCDをいろいろ持っているなぁと感心してしまいました。
今度は中国音楽教材の翻訳したいなぁ、マジで。
西洋古典音楽は、名曲の特集とか解説とかいろいろあるのに、「はじめての中国古典音楽の鑑賞ガイド」って聞かないよね(わたくしだけ?)誰か書いてよ…

今年を振り返る時期になりましたが、2009年は本当にどうしようもない1年でした。
あることをきっかけに精神的に頑張りが利かなくなって、仕事や研究方面では今まで頑張ってきた余力でとりあえず走り続けることができただけで、新しいことは何一つできませんでした。2009年前半は努力の空回り、後半はとりあえず労力を提供していただけ。
昔、台湾人の友人の旦那様に見ていただいた風水によれば、40歳からは放浪生活に終止符を打って落ち着けるらしいですが…本当かな。ぶっちゃけ、数え歳なら、もうすぐなんです。仕事以外のときの言動が子どもっぽいせいで若く見積もっていただけるようですが…

柳琴の先生の龍海先生に「若くないから、新しいことをすぐに覚えられないよう」と訴えたら、「いくつよ」と聞くので(中国人はけっこう遠慮なくいろいろ聞きます)、「聞かないでよ」と突っぱねたら「30?(笑)」と言われました。ありがとう、そんなに若いですか、ワタクシ(^^;
もっともレッスンに行くときに着けている手袋にでかいウサギのぬいぐるみがついていたり、柳琴のソフトケースのファスナーに楽器を演奏しているキティちゃんのストラップを3個付けているのがいけないのでしょうかねぇ(沖縄の三線と笛と太鼓を演奏しているキティちゃんのセット)。

2009年最大の変化は、中国音楽にどっぷり浸かったことでしょうか。
努力の空回りでがっくりきていると何だかんだ言いながら、ずいぶん、楽しく生きているじゃないと笑われそうですが、おじさんが退勤後、おねえちゃんのいるお店に行って飲むのと同じで、これがないともう、どうにも生きていけないのです(笑)。
音楽って麻薬ですね、「令人如何痴如何醉」です。

このブログも音楽ネタが多くなりすぎたので、音楽ネタだけ別ブログに移そうかなと検討中です。

11月
2009

わたくしは甘い先生

自分の携帯電話のアドレスをみると、つくづく「先生」ばっかりだと思います。
弁護士が「先生」かどうかは置いといて(教えを請わなければならないことは何一つないという理由で本音は弁護士を「先生」とは呼びたくないとおっしゃる人も世の中には多数、存在するみたいですが、わたくしは別に何とも…長いものには巻かれています。)、ほんと、先生だらけ…

平日は弁護士の「先生」たちの中でお仕事。
週末は音楽の「先生」のもとで、お稽古。
ついでに、中国人に日本語を教えて、自分も「先生」と化す…

しかし、お稽古の先生というものは厳しいよね。
わたくしが現在、日本語の家庭教師をしている中国人は音楽教室の事務の先生なのですが、事務の先生とはいえ、ピアノや琵琶をそこそこお弾きになられます。
よく子どものピアノの試験前には、練習の面倒も本業の先生に代わって見ておられます。
で、彼女、いい大人になったけれども、やっぱりもっときちんとピアノを弾きたいと思い、ここ最近、子どもの頃のリベンジで、自分もピアノを習っています。
先週、先生にキツイことを言われて、レッスン中に泣いてしまったそうです。
ま、気持ちはよーく分かる。
先日ピアノの先生が彼女に「あなたの日本語の先生は多分、相当、優しいつーか、甘い人なんじゃないの?全然、おさらいしてなくても怒らないんだ?」と不思議がっておられたそうな。

まぁ、わたくしは、日本語教師として講義した経験はないけど、何人かの中国人の家庭教師は頼まれれば、これまでしてきました。
うん、わたくしは基本、とっても甘いです。
生徒がやらなくても怒らない(^^;だって、上達したけりゃ、やるしかないわけで、サボればそれなりの効果しかなくて、全部自分に跳ね返るだけで、わたくし自身、別に痛くもかゆくもないもんねぇ…
それに、わたくしの場合、文法をきちんと教えられないし(右脳で言語を理解する人だから…)
こう言ってしまうと、すごい無責任な先生ですね、ワタクシ。
でも、目的のある人は最後はちゃんとやってるくるから、放し飼い状態。

そこいくと、音楽の先生というのは、ものすごく厳しいですよね…
かなりキツイこというし…
レッスン中に泣くなんて、結構、皆経験あるよね。
ちなみに、わたくしが通ったことのあるところなんて、音大付属とか目指している立派な音楽教室ではなく、あくまで趣味教養レベルの教室ですけど。
あ、でもカルチャーセンターみたいなところだったら、生徒を泣かせることはないのかな。
(行ったことがないので分からない…)
もっとも、才能のあるなしなんて、かなり上のレベルの人の話であって、それ以前の問題としては結局は練習量の多い少ないの問題だから、「なまけるな~」とカツを入れたくなるのでしょう。
そこまで生徒に感情移入して、疲れないかなぁ。
(ちなみにピアノの先生方は日本人のお子さんは真面目に練習してレッスンに来るからやりがいがあるけど、数年で帰国してしまい、これからだっちゅうところで手放さなければならなくなるので(?)、とても悲しいのだとか)

専門家の練習量と言うのは半端じゃないので、それに比べれば、1日1、2時間の練習なんて練習のうちじゃないのでしょうね。
この点、語学と一緒です。
かなり上のレベルの人になるには「才能」が要りますが、ビジネス会話程度じゃ、単なる「慣れ」だよね。
どれだけ、使ってきたか、それにすぎないのだと思います。

11月
2009

浪格多謝

昨日の記事、どうもわたくしが見間違えたようで、

ラング・ド・シャ(仏:langue de chat)の当て字は「浪格多謝」だったみたい…
中国人がものすごく音のネーミングにこだわっている感じはしないし、普通は「クッキー」でひとくくりにされる食べ物なので、地方によっていろいろ適当に名付けている例があるとは思うけど。
20時間経過しているので、そのまま修正せずに、元の記事に後日談を加えて修正しました。

この字だと「ロマンあふれる品格、どうもありがと~」ってイメージかしら。

うーん、やっぱ眼鏡をかけた方がいいのよね。
でも眼鏡、嫌い。

11月
2009

洛格多謝

「洛格多謝」という文字を見て、あなたはどのような食べ物を思い浮かべましたか?

先日、パン屋でこの文字を見て、「う~ん、実に美しい情景が思い浮かぶ『当て字』」だと感心しました。

「多謝」は「どうもありがとう」の意です。

「洛」は、陝西省南部に源を発し、河南省に流入する川の名前で、古都「洛阳」がその下流にあり、なんだか美しい都をイメージさせます。

そして「格格」といえば、満洲族の皇女と内親王に対する呼び方なので、綺麗な女の子を思い描きました。
それから「くすくす」という感じの笑い声にも聞こえますね。

古都で女の子が「くすっ、どうもありがとう」と言っている…
なんて、美しい食べ物!!!
(わたくしの想像力に問題あるのかな?)

で、答えは何かって?

そのまま中国語で音読してみてください。
「らんぐとぅしぇ」

答えは「ラング・ド・シャ」でした。

焼き菓子のひとつ。クッキーの一種で、軽く、口中で溶けるような食感が特徴。「ネコの舌」の意味で、形が似ていることから名づけられた。
室温で柔らかくして練ったバターと同量の砂糖を合わせ、それに小麦粉、卵白、バニラエッセンスを加えて生地を作り、薄く細長い棒状にオーブンで焼き上げたもの。
出所:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【後日談】
もういちど、その店に行ってみたら、「浪格多謝」と書いてありました。
わたくしの見間違い???(たぶん、そう、ごめんなさい)
でも、「浪漫(ろまん)」の浪だったら、もっと美しい…

11月
2009

明朝有意抱琴來

昔に比べたら、男は男らしく、女は女らしくという固定概念はずいぶんなくなったのだろうと推測はできる…できるけど、やはり、今でもあると思う。

中国語で師匠のことを「師傅」(shifu)といいます。

(1)師匠.先生.親方.
(2)特殊な技能をもつ人に対する尊称.
【補足】知らない人への呼びかけにも用いる.
(3)〈俗〉(一般人に対する呼びかけ)先生.
小学館中日辞典第二版

弟子が先生や親方の奥様のことを何て呼ぶかと言いますと
「師母」(shimu)
わたくしも指導教官のお宅に電話するときはいつも奥様が出られるので、「師母、こんばんは、先生はいらっしゃいますか」と挨拶しておりました。

これ「師母」と対になる言葉があるかといいますと(つまり、女性教師の配偶者はどう呼べばいいの?)、これがないのです。
「師父」でいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、師父の意味は「師傅」と同じか、宗教指導者の敬称になってしまうのです…

(1)師傅
(2)僧•尼•道士に対する敬称.
小学館中日辞典第二版

昔は、そもそも師匠と言うものは「男」と相場が決まっていた…ってことなんでしょうかね。
今時は女性の研究者もいるけど、多いかと言われれば、分野によっては多くないよね…
ある法律の制定に貢献されたある著名な学者は、奥様の第一子出産時にもずっと研究所で研究をされていて、後で奥様に恨まれたとどっかの随筆に書かれておられましたが、これって、人間的に見ればどうなの?って感じですが、男性だと「立派だ」という美談になるから、ずるい。
女性が同じことしたら、どうかな。

わたくしは博士論文を書いていた時の終盤はよく部屋にこもって延々、パソコンと向き合っていたのだけれども、よく晩御飯を食べ忘れました。
適当に自分で晩御飯を作って先に食べていた夫が、ずっと部屋から出てこないわたくしを心配して「飯はちゃんと食った方がいいよ」と声をかけてくれるまで、没頭していて晩御飯の支度どころか自分が食べるのも忘れていた…
姑がいたら、わたくしなんて100回以上殺されているでしょう。

ところで、中国の3世紀半ば頃、清談(中国魏晋時代に流行した哲学的談論)を事とした7人(竹林七賢人)の中に阮咸(ゲンカン)という人がいます。とんでもない飲んだくれだったそうですが、琵琶がとても上手かったらしい。これは今の琵琶とはちょっと違って、月琴の首が長くなったみたいなやつでして、後に同じくリュート系の楽器の琵琶と区別するためにその楽器は「阮咸」と呼ばれるようになりました(奈良の正倉院の螺鈿の琵琶は有名ですが、「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんげんかん)」にも注目してあげてね。)
ちなみに今ですと東京国立博物館で特別展「皇室の名宝—日本美の華」(今月29日まで)で「螺鈿の阮咸」が出ていると思います…行きたかった…

で、この賢者、度を越した酒飲みだったそうで、竹林で酒飲んでリュート弾いて、政治を批判して暮らしていたわけです。
現代でも一昔前の学者の中には、酒飲んでから講義したっていう男性もいるらしいけど(その方が饒舌に喋れるからという言い訳)、女性だと「さすが、XX先生やるじゃん」とう話にはならないよね(^^;
(今時の大学では問題になると思うので、せいぜい、コーラかコーヒーでテンション上げてくださいってところでしょう)

ところで、女性が楽器の名手として名を残すなら、まず美人でないと難しいような気が…
女性が大酒食らって、ギターかきならして、政治の話…多分、許されない。
もっとも、わたくしは酒が全く飲めないし、政治の話で熱くなるタイプではないので、お酒飲んで醜態さらして、「女のくせに」って言われることはないから、関係ないといえばないけど、ちょい不公平な気もする。

わたくしが大学教員だったとして、夜遅くに学生が訪ねてきたと仮定しよう。

学生:「先生、夜遅く申し訳ないんですが、質問が…」

游鯉:「我醉欲眠君且去」
(いい加減な現代訳:オレ、酔っぱらっちゃった~眠いんだよね~キミ、悪いけど帰ってくんない?)

学生:「いや、ひとつだけ、ちょっとお聞きしたいだけで…」

游泳:「明朝有意抱琴來」
(明日の朝、その気があったら、琴でも持ってまた来てよ~)
-李白「山中對酌」より

と言ってみたかった…(^^;
一曲弾いてくんなきゃ、質問に答えてあげないもんね。

11月
2009

熟練、上手、下手の言葉の真意

中国語と日本語でニュアンスや意味の違う言葉があることは、昨今よく知られているところですが、今回はお稽古ごとに関する語彙で不思議な言葉を紹介しましょう。

中国語の「熟練」を辞書で引くと、次のとおりです。

shúliàn【熟练】
熟練している.上手である.
¶她打字很~/彼女はワープロがとても上手だ.
¶你的日语说得还不够bùgòu~/君の日本語はまだあまり上手ではない.
¶~工人/熟練工.
小学館日中・中日辞典 第2版

じゅくれん 【熟練】
(名・形動)スル [文]ナリ
十分に経験を積んで、上手なこと。高度な技能と経験を有すること。また、そのさま。
「―した運転」「―労働者」「―な漁師は/土(節)」
三省堂 大辞林

ふーん。日本語と同じ意味だね。と思って油断してはいけない。
以下のような中国語は「上手」と訳すわけにはいかないでしょう。

「老師,怎樣努力也彈不了這個小節(先生、どうやってもこの小節が弾けません)」
「熟練,就好了!(直訳誤訳:“熟練”すりゃいいんだよっ)」

辞書通りにそのまま訳しちゃうと「上手になれば、よいのです」となってしまい、禅問答ですな…上手だったら、練習する必要ないじゃん(^^;
ニュアンスを正確に訳せば、「慣れるまで練習しろ!」ということでしょう。
もっとも「熟」という言葉の意味には「慣れる」という意味もあるから、よくいわれるように、「ご飯を食べるのと同じように、日常になるまで、練習し続けろ」ということですな。

次は「上手」
これを中国語の辞書を弾くと

shàngshǒu【上手】
(1)始める.取りかかる.
¶今天的活儿一~就很顺利shùnlì/きょうの仕事は始めからとても順調だった.
(2)〈方〉手を出す.
¶这点儿事你们就别~了,我一会儿就干完/君たちはこんなことにかかずらうな,私がすぐにかたづけてしまうから.
(3)(~儿)順調だ.
¶工作很难,总zǒng不~/難しい仕事で,なかなか軌道に乗らない.

小学館日中・中日辞典 第2版

となり、日本語の「上手」という意味はまったく見当たりません。
でもね、琵琶について調べたりすると、例えば次のような文章に出くわします。

小孩子学琵琶。手指长度不够,在练琴时有困难,抱琴也有些困难。 还是鼓励年纪很小的小朋友学古筝,上手快些。

(参考訳:子どもが琵琶を習うということですと、指の長さが足りないので、練習や構える時に困難を伴います。とても小さなお子さんが琴を習うのであれば、上達するのも早いのでおススメですね。」

ニュアンス的にほとんど、「上手」と同じ意味で使っているよなぁ。
軌道に乗るのが早いというニュアンスなのでしょう。

それに対して中国語の「下手」には日本語の「下手」と同じ意味はみじんもありません。
中国語の意味は、基本的に漢字の意味そのままです。
「手を下す」(なんかこわ~い)

そもそも「手を下す」ことがなぜ、物事のできが悪いことを指すようになったのか、疑問ですなぁ。
と思ってネットで調べてみると「端」や「辺」が語源なのだそうで(末端とか底辺にいる人ってことなのでしょうね)漢字で「下手」と書くのは「下等」からきているのだそうな。
参考:語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/he/heta.html

11月
2009

ブログの方向性

いや、日常の日記系のブログのつもりなんですが、本業より、余暇の中国楽器系のお稽古話の方が、メールとかいただく確率が高いのですよ。

そんなわけで、月、火、水ぐらいを音楽ネタ。
その他は本業ネタか生活ネタにしようかなと考えております。

ぜんぜん音楽に興味のない方は、週の頭は読み飛ばしてくださいまし。
(つーか、そもそもそんなにアクセス数があるわけではないのだけれど)

11月
2009

三度目の雪

今年の北京は雪が多い~~~

12日も朝から降っていました。これで今年3度目の雪かな、確か。

「週末、スキーに行くんだ~」とご機嫌のG弁護士に

「転んで足の骨、折ってもいいけどさ、頭ぶつけたり、手を骨折するのはやめてね」
(だって、足の一本や二本折っても、仕事できるけど、手が使えなくなったら誰が文書書くのよ、仕事に差し支えるじゃん…)

と思わず、言ってしまったワタクシ…
わたくしってヒドイ人ですね(^^;

「一緒に行こうよ~」と親切に誘ってくださいましたが、わたくしは生まれて一度もスキーをしたことがありません。
ちなみに、体育は子どものころから「1」以外、とったことがありません(^^;

「指や手首や腕の骨を折ったら困るので絶対にいかない」とかたくなにお断りしました。
絵が書けない、字が書けない、楽器が弾けないっていうのは、とっても悲しいので。

昼休みに同僚と近所を散歩しながら、雪うさぎを制作しました。
でも、こういうものを作ると、作品に性格がでますよね(^^;
小さいのが同僚Mさんの作品、右のばかでかい変なのがわたくしの作品
(北京の雪は固めにくいなぁ)
こんな変なもの作っちゃったけど、子どもの頃から美術の成績はいつもよかったんだよ~
(信じてもらえないか…)

xuetuzi

11月
2009

心がマグロ?

日本語で「腹黒い」といえば、

陰険、陰湿な 、表・裏がある、意地が悪い 、下心のある、はかりごとをめぐらすといった意味ですね。
当然、中国語にも似たような表現があり、「心黒」といいます。
意味は、以下の通りです。

(1)腹黒い.陰険悪辣(あく らつ)である.
(2)欲が深い.貪欲である.
(出典:小学館日中・中日辞典 第2版)

ときどき、日本語ができる弁護士さんたちとの雑談で「あなたの心はまっくろ~」と直訳調の日本語でふざけあったりするのですが、
若い女性弁護士Sさんがふと、

「わたしのこころは“マグロ”~」

と言ってくれまして、妙につぼにハマってしまい、ずっと笑い続けました。
わたくしの頭の中ではS弁護士の頭の中とお腹の中でマグロが泳いでいる様が目に浮かびしまして、仕事中なのに思い出し笑いが止まらない…
「こんなくだらないことで、笑えるなんて、あんたたち、どうかしている」と同僚に言われる始末。
S弁護士は20代だからともかく、わたくしなんぞ箸が転がっても笑えるような年ごろはとうに過ぎたのに、こんなに笑えるなんて、どうしようもないバカですね。

嫌な奴にあったら、思わず、「心がマグロですね」って言っちゃいそうだ(^^;