11月
2009

洛格多謝

「洛格多謝」という文字を見て、あなたはどのような食べ物を思い浮かべましたか?

先日、パン屋でこの文字を見て、「う~ん、実に美しい情景が思い浮かぶ『当て字』」だと感心しました。

「多謝」は「どうもありがとう」の意です。

「洛」は、陝西省南部に源を発し、河南省に流入する川の名前で、古都「洛阳」がその下流にあり、なんだか美しい都をイメージさせます。

そして「格格」といえば、満洲族の皇女と内親王に対する呼び方なので、綺麗な女の子を思い描きました。
それから「くすくす」という感じの笑い声にも聞こえますね。

古都で女の子が「くすっ、どうもありがとう」と言っている…
なんて、美しい食べ物!!!
(わたくしの想像力に問題あるのかな?)

で、答えは何かって?

そのまま中国語で音読してみてください。
「らんぐとぅしぇ」

答えは「ラング・ド・シャ」でした。

焼き菓子のひとつ。クッキーの一種で、軽く、口中で溶けるような食感が特徴。「ネコの舌」の意味で、形が似ていることから名づけられた。
室温で柔らかくして練ったバターと同量の砂糖を合わせ、それに小麦粉、卵白、バニラエッセンスを加えて生地を作り、薄く細長い棒状にオーブンで焼き上げたもの。
出所:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【後日談】
もういちど、その店に行ってみたら、「浪格多謝」と書いてありました。
わたくしの見間違い???(たぶん、そう、ごめんなさい)
でも、「浪漫(ろまん)」の浪だったら、もっと美しい…