6月
2010

大当たり!

DVDやCDを買うとき、不良品に出くわすことは、たまにあるので、あぁ運が悪いなと思うことはありました。

しかし、先日、これまでで一番呆れたケース。
こんなの初めて。

中にDVDが入ってなかった…
(つまり空箱だった)

別に、変なところで購入したわけではありません。
誰でも知っている大きな書店で買った正規版ですよ。

どっと疲れました。

この本屋とは相性が悪いのかな。
以前もそこでCDを買った時、そのCDの解説ではない解説本が中に入っていました。
(ある民族音楽のシリーズもののCDだったのですが、シリーズのなかの別のCDの解説でした)

そのときも、どっと疲れました。

人に聞いても、上記のようなケースはあまりないようです(普通はCDやDVDが再生できないというクレームが多いと思います)。

わたくしって、すごく運がいいんでしょうね。

6月
2010

XXのパパ(ママ)

わたくしには子どもがいないので、夫のことを「パパ」とか「お父さん」と呼ぶ習慣はありません。
でも、子どものいる家庭ではお互いに「パパ」「ママ」「お父さん」「お母さん」と呼ぶのは珍しくないよね。

中国語の場合、相方に呼びかける際に「パパ」とか「お父さん」と言うのをあまりきいたことはありません(結構、相手の名前をストレートに呼ぶか愛称で呼ぶのが多いような気がします)。
でも、子どもに対して「パパどこに行った?」とかは言います(これはどの国でもそうですよね、きっと)。

不思議に思うのは、以下のような会話。

A:「息子さんは背が高い?」
B:「俺より高いかも」
A:「じゃあ、奥様、背が高いんだ」
B:「そうだなぁ、“息子のママ”は俺より背が高いなぁ」

別に離婚しているわけでもなく、奥さんや愛人がいっぱいいるわけでなくても、子どもを中心とて会話しているとき、息子の母=自分の今の妻である人を指して「他媽(直訳すれば、彼の母)」というんですよね…

もっと不思議に思ったのは、清代のテレビドラマでの、以下のような会話。

お医者様とその弟子が投獄されて、知人が牢屋に訪ねてくるシーン。
弟子は先生のことを常日頃、「師傅」と呼びかけます。
そして先生の奥様に対しては「師娘(あるいは師母)」と呼びかけるのが普通です。
注:中国語の「娘」は日本語と違い、母の意味です。

奥様は夫が投獄されたことを知ると倒れてしまって、牢屋を訪れることができないわけですが、お医者様が知人に訪ねます。

「他師娘怎麼不來?」
直訳すれば、「彼の先生の奥さんはなぜ、来なかったの?」

語手から見れば、自分の妻なのに、会話が弟子を中心に展開されたので、こんなまどろっこしい言い方をしたわけです。
しかし、日本語に訳せば、違和感あるわぁ(訳せないぞ)。

6月
2010

端午節

明日から端午節(16日)のため、14日から16日まで休業です。
旧暦の5月5日の休日であるため、毎年、休みが違います。
連休にするために、月曜日と火曜日の分は、土日出勤になります(国がそう決めています)

さすが、宗教にあまり関心のない政府のすることなんだよなぁ。
土日出勤と聞いて、行けるわけないじゃんかと思う外国人は少なくないと思います(–;

しかしながら、わたくしは敬虔なクリスチャンではないので土日も出勤しておりますが…
自分で休暇を取る人も少なくなく、食堂はガラガラであります。

そういえば、まだ粽を食べてなかったなぁ。
食堂でも出なかったし。
帰りに買って帰ろう!

6月
2010

翻訳と感性

つくづく、翻訳とは外国語の問題ではなく日本語の問題なんだなぁと思います。

似たような言葉が出てきても、いかに区別して、いかに感覚的に近いものにできるか、そのためには、自分の頭の引出にたくさん日本語の言葉がつまっていないといけない…
辞書通りの意味でいいなら、機械翻訳で十分だものね。

先日、ヤフーのチャイナモールを見たら、機械翻訳なので面白い訳がいっぱいあった。
まぁ、だいたい意味の分かる表現もあれば、原文見ないと何だかよく分からない表現もあったりで、かなり笑えました。

ところで、こういう文章はなんと訳したらいいんでしょうね?

例題:楽器の共鳴板の材質による音の違いの説明文。

原文:「紫檀木琴的优点是音色纯净,酸枝木琴的特点是清脆明亮,黑檀木琴声音比较清脆明亮结实.各有特点.」

半加工:「紫檀の良いところは、音が「純浄」、酸枝(紅)木の特徴は、「清脆明亮」、黒檀の音は比較的「清脆明亮結実」であることであり、それぞれに特徴がある。」

仮訳:「紫檀の良いところは、音に透明感があること、酸枝(紅)木の特徴は、凛として澄んでいるところ、、黒檀の音は比較的、澄んでいながらも重厚感があるところであり、それぞれに特徴がある。」

太字の部分をどう訳すか。そこでその人の感性が試されているような気がしますね。
こんな訳でいいのだろうか。
もっと上手い言い方があるに違いない、というところが絶対的正解のない翻訳の楽しい(あるいは辛い)ところなのかなぁ。

文字を無視して自分が弾いてみたときに感じたままを書くというのも手だな(おい)。

6月
2010

三年目に思うこと

先週からわたくしの隣に座っているYさんが、身分証やパスポートの手続に故郷に帰るため、しばらく事務所を休んでいました。
彼は夏までには辞職すると思います。
ニューヨーク大に行ってしまうから。

月日の経つのは本当に早いですね。
何年か前に米国のロースクールへ行くと言っていた知人も、もう卒業して立派に仕事をしていますし。
この間まで、大学生で、可愛いと思っていた子が、立派な社会人になってしまっている。

自分だけが時間に取り残されているなぁ、と思うわけです。
何年か前にテレビで島田伸介さんが、3年でステージを変えられなければ、そこがあなたの場所だというようなことを言っていたような気がします。
研究機関の任期もだいたい3年ですものね。

思えば、わたくしの席の隣や後ろの住人はいろいろ替わりましたね。
窓際、便利だから、彼が出ていったら、ちゃっかり隣へ移動しちゃおうかな…

6月
2010

ピアノと愛人

先日、「のだめカンタービレ、フィナーレ」のアニメ版のDVDを見ました。

中国出身の雲龍君は、コンクールで名を挙げることもなく、パリ留学終了後、親戚が開くピアノ教室を手伝うと言って帰国しました。
確かに中国では、子どもにピアノやバイオリン等の楽器を習わせたい親は結構います。
聞くところによると、別にプロとかを目指さなくても、グレード取得とかしておけば、進学上いろいろ優遇されることがあるみたいなんですね。
外国の大学でボランティア活動とか重視されるとかっていうのと同じノリなのかな?

わたくしの家は裕福ではなかったので、ピアノ持っている子が羨ましかったなぁ。
ピアノ持っていなかったけど(結局、電子オルガンは買ってもらえたので、それで練習していました)、ピアノは習いに行き、近所でも習っている子はいっぱいいました。
中国家庭の収入格差はほんと、すごくあるので何とも言えませんが、お金持ちだとフツ―に持っていたりします(^^;

しかし、ピアノはただ買えばいいちゅうもんではないですよ。
そういえば、ピアノは愛人に似ていると言った人がいました。
「わがままで、お金がかかる」。

まず、ピアノそのものの代金。
ちなみに、YAMAHAの中古アップライト、日本だと30~40万円くらいからありますよね。
中国だと、それだけ出せばYAMAHAの新品が買えるよとのことでした。
ちなみに、わたくしの二胡と柳琴の先生は、引っ越しに際し、自分のピアノを8000元(日本円11万円くらい?)で手放したそうですが、北京あたりではもっと高値で取引されていることを後で知って、激しく後悔したと言っておられました。

次に年に一度、又は半年に一度の調律代。
普通は年に1度でいいのでしょうけど、よく弾く人に言わせると、半年に1回がベストなんだとか。
ちなみに、調律は200元くらい(地方だと150元くらい)だと聞きました。
日本だとグランドピアノで2万円(1200元から1500元)くらいだろうと中国人に言いましたら、「それだったら、一日に1台調律すれば、遊んで暮らせるね」と言われました。

さらに見落とされがちなのは、グランドピアノ(又はアップライトピアノ)をおけるだけの部屋の環境
最低限の防音しないと近所迷惑。
そして、狭い部屋にグランドピアノ置いたら、反響がすごくて頭がんがんするぞ。
普通は音大にでも行くのでなければ、アップライトピアノですわな。
アップライトですと、背中に弦がはってあるわけなので、少なくともそこの壁に防音板などを貼る必要があると思います。
中国人は結構、部屋を改造してしまうので(内装工事を結構、自由にやってしまう)、この辺、日本より問題にならないんですが。
内装工事のための卸売市場があちこちにあるので、そこで自分で防音壁を買ってきてもいいんでしょうね。
安いみたいです。

そして、最後に、ピアノは置物ではないのだから、弾いてあげないとピアノが死んじゃう。
そのためには弾けるだけの腕を養わないとね、つまりレッスン代がかかる。
レッスン真面目に受けて、有る程度弾けるようになるには練習時間も必要よ。
そうなると、必死に金もうけのために昼夜仕事をして、時間的余裕のない人には無理。

それらをクリアできる人がピアノを持てるんだよねぇ。
そして、一人っ子政策実施中の中国では、中流以上の家庭の親はそれだけのものを子どもに投資しちゃうわけですわ。

いいなぁ…