11月
2009

わたくしは甘い先生

自分の携帯電話のアドレスをみると、つくづく「先生」ばっかりだと思います。
弁護士が「先生」かどうかは置いといて(教えを請わなければならないことは何一つないという理由で本音は弁護士を「先生」とは呼びたくないとおっしゃる人も世の中には多数、存在するみたいですが、わたくしは別に何とも…長いものには巻かれています。)、ほんと、先生だらけ…

平日は弁護士の「先生」たちの中でお仕事。
週末は音楽の「先生」のもとで、お稽古。
ついでに、中国人に日本語を教えて、自分も「先生」と化す…

しかし、お稽古の先生というものは厳しいよね。
わたくしが現在、日本語の家庭教師をしている中国人は音楽教室の事務の先生なのですが、事務の先生とはいえ、ピアノや琵琶をそこそこお弾きになられます。
よく子どものピアノの試験前には、練習の面倒も本業の先生に代わって見ておられます。
で、彼女、いい大人になったけれども、やっぱりもっときちんとピアノを弾きたいと思い、ここ最近、子どもの頃のリベンジで、自分もピアノを習っています。
先週、先生にキツイことを言われて、レッスン中に泣いてしまったそうです。
ま、気持ちはよーく分かる。
先日ピアノの先生が彼女に「あなたの日本語の先生は多分、相当、優しいつーか、甘い人なんじゃないの?全然、おさらいしてなくても怒らないんだ?」と不思議がっておられたそうな。

まぁ、わたくしは、日本語教師として講義した経験はないけど、何人かの中国人の家庭教師は頼まれれば、これまでしてきました。
うん、わたくしは基本、とっても甘いです。
生徒がやらなくても怒らない(^^;だって、上達したけりゃ、やるしかないわけで、サボればそれなりの効果しかなくて、全部自分に跳ね返るだけで、わたくし自身、別に痛くもかゆくもないもんねぇ…
それに、わたくしの場合、文法をきちんと教えられないし(右脳で言語を理解する人だから…)
こう言ってしまうと、すごい無責任な先生ですね、ワタクシ。
でも、目的のある人は最後はちゃんとやってるくるから、放し飼い状態。

そこいくと、音楽の先生というのは、ものすごく厳しいですよね…
かなりキツイこというし…
レッスン中に泣くなんて、結構、皆経験あるよね。
ちなみに、わたくしが通ったことのあるところなんて、音大付属とか目指している立派な音楽教室ではなく、あくまで趣味教養レベルの教室ですけど。
あ、でもカルチャーセンターみたいなところだったら、生徒を泣かせることはないのかな。
(行ったことがないので分からない…)
もっとも、才能のあるなしなんて、かなり上のレベルの人の話であって、それ以前の問題としては結局は練習量の多い少ないの問題だから、「なまけるな~」とカツを入れたくなるのでしょう。
そこまで生徒に感情移入して、疲れないかなぁ。
(ちなみにピアノの先生方は日本人のお子さんは真面目に練習してレッスンに来るからやりがいがあるけど、数年で帰国してしまい、これからだっちゅうところで手放さなければならなくなるので(?)、とても悲しいのだとか)

専門家の練習量と言うのは半端じゃないので、それに比べれば、1日1、2時間の練習なんて練習のうちじゃないのでしょうね。
この点、語学と一緒です。
かなり上のレベルの人になるには「才能」が要りますが、ビジネス会話程度じゃ、単なる「慣れ」だよね。
どれだけ、使ってきたか、それにすぎないのだと思います。