9月
2008

恩師からのお礼のハガキ

「台湾著作権法逐条解説」の献本に際して、いきなりメール便で訳の分からない本だけが送られてきたら困惑するだろうと思ったので、献本する方には事前に挨拶状を送付しました。

そしたら、経済産業調査会のA氏からAA先生からお礼のハガキが来ましたよと連絡をいただき、さっそくスキャニングしたハガキをわたくしに送信してくださいました。

AA先生はわたくしの修士時代の指導教官で、わたくしは先生の退官前の最後の弟子なのです。
AA先生は中国法、比較法、憲法の研究者です。

そもそも今でこそ、中国法は飯のタネになりますが、かつてはマイナーな分野であり、特にビジネスに関係のない公法はもっとマイナーでした。

当時のわたくしは知的財産には全く無縁…ぶっちゃけた話、わたくしは中国の人権と国際人権条約等について修士論文を書いておりまして…
ですから、今でも、仕事に関係ないところでは、著作財産権よりも著作者人格権の方に興味があるような人間だったりします。

AA先生のハガキを読んでいたら、台湾法は日本法を模倣して、中華人民共和国は長い間、台湾を通じて日本法を研究してきているので、そういうつながりを研究するのは非常に面白いかもなぁと改めて思いました。

同じようにドイツ法を継受し、米国の影響を受けても、日本と台湾、中国大陸では、文化が異なるので、同じように法は発達しませんものね。
(こういう研究は知的財産法実務にはなんら役に立たないけど…)

上記はわたくしが修士時代から非常に興味のある問題で、実務とは別に生涯にわたって考え続けたい問題でもあります。

9月
2008

通訳の際のメモの取り方

タイトルを見て、わたくしが通訳の際のメモの取り方をレクチャーする記事を書いたのかと思った方がいたら、ごめなさい。

逆です…わたくしがレクチャーしてほしいのです。
わたくしは翻訳は得意ですが通訳は苦手です。
頭の回転が鈍いことと、訓練が足りないせいです。

通常の通訳で一字一句もらさず通訳する人はいません。
発言者の発言が重複していたり、非論理的であったりする場合もあるので、素人が会議などで通訳する場合は、核心部分を瞬時に読み取って、ささっと通訳するのではないでしょうか。

で、そのささっと…できないんですね、わたくしの頭は。
まぁ、内容が自分の得意分野であるとか、日頃よく仕事を一緒にしている方の言葉であれば、通訳というよりも自分の言葉で言い直してしまえるから、傍からはささっと通訳しているように見えますが。

どんなに賢い方でも、メモを取られるようですが(よほど短い文章なら要らないけど)、決まったメモ法みたいなものがあるわけではなさそう。

そういう本がないかなと本屋の語学コーナーで探してみたりするものの…
皆さん、自分で自分がやりやすい方法を実践の中で形成してきているようでして。
結局は、数をこなして自分で自分のやりやすい方法を発見するしかないのでしょうか。

世の中には同時通訳というとんでもない職業が存在しますが、その技はすごすぎて感心します。
ものすごい集中力を要すると思うので、寿命が縮まらないのでしょうか。

9月
2008

歯医者さんの金魚さん

歯医者の金魚

よくブクブクなしでこういう風に飼われているのを見かけますが、たくさんの水が入っていてしょっちゅうお水を換えてあげないと金魚は酸素をよく吸うし、水をすごく汚すので大変です。

長い間ほったらかしていた詰め物がとれたところを昨日、治療してきました。
麻酔なしで大丈夫でしょうということで始めたのですが、途中、少し痛かった。
助手さんが気付いて、「先生~患者さんつらそうですよ」と言ってくださり、まるで天使のように見えたわ。
そこで、女医さんが「大丈夫?」と聞いてくれたものの、ついわたくしも「大丈夫」と言ってしまったので、「もうすぐだから」とそのまま続行。

女医様、お優しい顔して、日本語もお上手で丁寧な割には、結構、男性的に何でも物事を進められる…
でも、麻酔打つと、しばらく感覚がまひしてしゃべりづらいし、物も食べられないし、水とかを飲むときに感覚が分からなくて垂らしちゃったりするので、それはそれで嫌だから、わたくしも我慢したのですが。

支払のために名前を呼ばれるまで、待合室の金魚さんとお話しして待っておりました。
そう言えば、歯医者にはよく水槽がありますね。
隣で大人しく順番待ちをしている幼児に「変なおばさん」だと思われていたかもしれません。
ふふふ、おばちゃんは金魚と話ができるのだよ!

帰りのバスは妙に空いていた。
そもそもお昼時は人が少ないのだけど、自分一人しかいないというのは初めてだった。
これも開通したばかりの地下鉄に人が流れている証拠だろうか。
もしかして回送バスかと思い、焦って車掌さんと運転手を見たら「何か用?」と聞かれ、もし回送なら「降りろ」と促されるはずだからいいんだよなぁと思い「いえ、何でもないです」と大人しく座りました。
ガラガラのバス
東直門から亮馬橋までわたくしの貸し切り直行バスでありました。タクシーより速いスピードで着いちゃったよ。

9月
2008

セクハラについて考える

夏の疲れか、先週東京で朝から晩まで慣れない生活をしたためか、ちょっと胃の調子が悪い。
長引くので、医者に行って薬でももらった方がいいかと思い、学生時代よく通った病院を調べていたら、なんとそこのお医者様がセクハラで辞められた(解雇)されたとの情報が…
え~優しいお医者様だったのになぁ。
わたくしのバカな質問にもちゃんと答えてくれたし…
たまたまわたくしが、セクハラできそうなタイプじゃないから被害を受けなかっただけ?
それとも人は見かけによらないのだろうか。

自分は男性ではないので男性の気持ちはよく分からないけど、どうしてそういう気になるのだろう…
普通に好きな女の子と普通に仲良くしたらいいのに。
そういう相手のいない人は、夜のお店に行くとか欲求を満たす方法はいっぱいあるじゃない?

それとも、今どきはちょっとしたことでもセクハラって騒がれるから余計に気持ちがエスカレートして、わいせつのレベルまでいっちゃうのだろうか?

わいせつとか強姦というレベルではないセクハラの基準って、ある意味、個人差あるので難しいよね。
人によっては踏んではならない地雷が違うのも男性諸氏にとっては大変気の毒な気もします。

「元気ぃ~」とあいさつ代わりに上司にお尻触られたら怒るけど、何かプロジェクトが成功して「よくやったー!」と肩叩かれたり、手握られれるならわたくしは平気。(でも、これ普通はNG?)

男性が会社のパソコンの壁紙に萌えな女の子のミニスカートでパンチラとかの漫画を使用してたら、わたくしなら「分けて、分けて~」と言うでしょうが、程度にもよるのだろうけど、不愉快な女性も大勢いると思うのでたぶんNGでしょうね。
わたくしはエロ本のレベルに達していない微妙な萌え絵は大好きなのですが。

あ、そうだ。
わたくしの場合、髪触られるのは嫌だな。
頭なでてもいいのは、旦那さんだけです。
男性美容師にも触られたくない。
髪を切りにいって運悪くお兄さんに当たってしまったら、無理して我慢していますが本当は女性に代わってもらいたい。

話はずれますが、もし男性に生まれ変わることができるなら、一度キャバクラというところへ行ってみたいです。
博士論文に行き詰っていた頃、よく、夜な夜な近所を徘徊しましたが(DVD屋さんとかは遅くまで開いている)、外国人が多い地区のためか、若いお姉さんが男性を誘っておられて、誘われている男性を羨ましいなと思って見ておりました。
わたくしが男性なら間違いなくお姉さんの誘いにのって、一晩中、話を聞いてもらいます(お姉さんにとっては、エロい行為より面倒くさいでしょうけど)
女性であるわたくしは、変なおじさんについていったら、たぶん、話を聞いてくれるだけでことはすまないと思うので、そんなことできませんけど。

そうやって、誘ってくれるお姉さんがいっぱいいるのに、男性諸氏は何でセクハラなのでしょうかね???
分からないなぁ。

9月
2008

月餅

9月14日は中秋の名月でございます。
14日は日曜日なので15日が振替休日となりました。

中国の職場では従業員に月餅が配られます。
学生だった頃は学校が学生に配りましたね(どこでもそうなのかは知りませんが…少なくとも母校では学籍番号と署名すれば食堂で月餅をいただけました。代理受領は禁止っていうところがセコイかなって気もしますが)

こういうところがやはり社会主義国なのかなって気がします。
大昔、日本で仕事をしていた頃、こんなものもらったことないもの。
当然、皆、どこのメーカーのものかが気になります。
小さな会社だと経理や秘書の女の子が好きなブランドに落ち着くのでしょうね。

有名ホテルのものだったりすると、うちの会社は今、景気いいのかなーとか。
去年より格が下がっていると、社長はケチだなーとか。
皆、月餅は甘すぎてくどくて要らないとか口先で言うわりには、ちゃんとチェックしているんです。
当然、商売をしている人等はいろんなお得意様からいろいろもらうのでしょうね。

しょっぱい卵が入ったものは嫌いです。
最近は小豆等の普通のばかりではなく、例えばチョコレートとか、アイスとか、変な餡もいっぱいあります。
「北海道ミルク」というミルク味のものもよく見かけます。
北海道のミルクを使っているわけではないと思うので、日本ぽいネーミングがお洒落ってことなんでしょうかね…
事務所からいただいた月餅

ちなみにこれがうちの事務所からいただいた月餅です。
亮馬河ビル(ランドマークホテル)のものです。
なかなか豪華です。

9月
2008

自分株式会社の投資額

家計全体に対して食費の占める割合のことをエンゲル係数といいましたね。
では、家計全体に対して書籍代の占める割合は何というのでしょうね…

神田限定HELLO KITYY

今、中国で使用している携帯には学位服をまとったKITTY博士のストラップがついています。
数年前、空港で化粧品を買った際にたまたまオマケについてきたもので、無事、このキティのように卒業できますようにとの願いをこめて所持しておりました。
いちおう、願いはかなったので、この子を所持している意味は薄れたのですが、次はどうしようと思い、書籍代に一生困らない様に、神田で本を読むキティちゃんなんかどうかなと思いました。

奨学金も含め、生まれてからずっと借金なんてしたことないのでラッキーな人生といえばラッキーなのですが、友人いわく会社で言えば「設備投資のしすぎで、利益出てないね」という人生でございます。

もっとも、学費の要る時には必ず仕事があって金が稼げて、ついでに学費が半額になったりしたり、神様はちゃんと存在するものでありがたいものですが…

頭の中にはたして「無形」の財産が残っているのでしょうか…疑問です。

8月
2008

ナンパ

なんぱ(軟派)とは、⑤遊びを目的に異性に交際を求めることをいう。大辞林より。

まったくナンパされたことがなければ、何となく女性として寂しいような気もする。
かといって、しょっちゅうナンパされるとなると、それはそれで、あなた立ち振る舞いに問題あるんじゃないの、という気がしないでもない。
決して綺麗な子だけがナンパされるわけでもない…

前置きが長くなりましたが、本日、新宿で声をかけられました。
「お茶飲みませんか?」と。
たまたま、交差点を渡り終えて、ふと振り返ったらそこに、50くらいの男性がいて、そうわたくしに言うのです。
思わず首を横に振って「いいです」とすれ違いました。

実は…これがわたくしの20年前からいつものナンパされるパターンなのですが、何故にきちんとスーツ着てネクタイ締めた50過ぎのおじさんが丁寧に「お茶しませんか」とか「ご飯一緒にどうですか」というのか…
多分、一人ではお店に入りにくい?(えー今どき、1人でも問題ない店は多いでしょう?)

綺麗なお姉さんだと断わられる率が高いからわたくしなのか?(何となく納得)

未だかつて、自分と同い年又は年下にナンパされたことはない。
決まって、普通の、しかもお酒なんて飲んでいない50過ぎのビジネスマンなのであった。

もてるのはよいことなので、多少は嬉しいが、非常に不思議な気がする。

8月
2008

新宿歌舞伎町にて道に迷う

えっと、東京新宿にいます。
ホテルが歌舞伎町にあるのですが、どうもぼーっと歩いていると、通り過ぎてしまうようで、気がつくと「ここどこ?」になっていたりします。

もっとも住居表示なので、電柱を見ればどこら辺にいるのか分かるのですが、何で迷うのかなぁ。

7月
2008

ブログの存在意義

わたくしは日経ビジネスオンラインが結構好きで、就業前にアクセスして見ることが多い。

結構、だらだら書いているように見えるが、実はいろいろ含みがあって面白い「読み物」もある。
でも、まぁ、文章の好き好きは人それぞれで、記事につく「コメント」も様々である。
なかには、「こんなくだらないこと」を、「プロが日経の看板の下で」「ブログみたいな内容」を書くなというクレームもある。
わたくしからしてみたら、ど素人には書けない面白さがあると思うのだけど。

でも、逆に言えば、世の中の人は「ブログなら何を書いても許される」と思っている節があるのには驚かされる。
少なくとも自己の名義で何か書く以上、発言には責任を持つでしょう、というか持つべきです。
ましてや、日経の看板の下で何か書く人が、単純に世間や他人の批判を書いているわけないでしょう。
読みが甘いのはあーたの方ではありませんか?と聞きたくなるよなぁ。

本名や、自己と分かるペンネームで書く必要は全くないので、本当に感情のはけ口にブログを書く人というのはいるのかもしれない…それはそれで、人を傷つけたり迷惑かけないのならいいのかもしれないけど。

かと思えば、「自分株式会社」の設立、「自分ブランドの確立」、という目標に向かって、あくまでビジネスツールとして、ブログを最大限に活かしている人もいる。

著名人などは、数行、日常生活を書くだけで、ファンサービスなわけですが。

で、自分は何のために書いているのだろう?
忍耐力、持続力、文章力の育成のために書いています。
ついでに、他人に対しても何らかの貢献ができれば、なお結構。
そういうブログにするには、自分の貴重な経験や、専門分野(たとえば中日翻訳)のコツとか披露するべきなんでしょうね。
でも披露するほどの価値があるものが、どの程度あるのか、分からないわ。

サーバースペースのゴミにならないようなブログ創り、難しいです。

7月
2008

オリンピックムードその2

中国民用航空総局はオリンピック開会式当日の2008年8月8日(金)、
北京首都国際空港は19時から24時までの5時間空港を閉鎖し、
全ての発着を禁止することを決定いたしました。

ふーん、すごいことなんだなぁ…と他人事のように感心するワタクシ。
そもそも、2001年に北京に来た頃、2008年まで北京に滞在しているとは全然思っていなかった。
WTOには加盟するわ、SARSはやってくるわ、オリンピックはあるわ…
幸か不幸か、わたくしの30代は変わりゆく北京とともにありました。
まだ数年、30代は残っているが…

40代はこの経験を無駄にしないような、何かしら社会に役に立つ生き方ができたらいいと思います。