11月
2010

国勢調査

先日、国勢調査にご協力よろしく~とおじさんがわたくしの部屋を訪ねてきました。
そういえば、テレビでも宣伝してたなぁ。
相手は公安局に届け出てある資料を手元に持っているので、実はわたくしからいろいろ聞かなくてもデータ持ってるんですよね。
(登録している人と実際に住んでいる人が違ってたり、長期的に親戚の家にいる人とかのデータはないだろうけど)
だから、これで間違いないかと確認して、サインしただけ。

で、そのおじさん、実は向かいに住んでいる人でした(^^;
全然、気付かなかったので、おじさんが自分から「ワシだよ、ワシ、向かいのおじさん!」と自己主張してくれました…
ごめん、気付かなかった。
日本とかと違って、中国の普通のアパートのつくりは、玄関という空間が存在しないので、結局、外は寒いし、記録票に書きこむのに不便だから、部屋の中にいれることになるんですよね。

おじさん、わたくしの部屋の中に入って、あちこちに散らかっているニ胡、柳琴、中阮、笛子、いろいろなDVD、譜面等をみて一言。
「がんばってるね~俺も音楽好き~」
知ってる、知ってる、民楽とかのCDいつもかけてるもんねぇ。
この間、水道のメーター見に来たおじさんには、
「で、あんたどこの学校で器楽勉強してるの?」と学生だと思われたし…

国勢調査に話を戻すと、おじさんもさすがに生年月や学歴のデータは手元に持っておらず、補充的に聞かれました。
最終学歴を言ったら、最初、ぽか~んとされてしまいました。
すんませんなぁ、大学院(博士)っていう最終学歴、詐称でも何でもありませんが、そういうふうには見えないでしょうねぇ(^^;
毎晩、遅くまで変な音楽ばっかり弾いているとか、頻繁に少数民族系の鮮やかな色彩の洋服着て歩いているから、旅芸人だと思ってたとか?(ないない)。
多分、まだ学生だと思われていたのかもしれません…

10月
2010

おおらかな中国人、再び~

本日、昼休みに、アパートの賃貸借契約を更新してきました。
1年前より200元も上がって、哀しい~

昨日、「大家との話し合いの結果、この賃料になったから、引き続き借りるのであれば、今週中に契約においで」と言われていたので「明日の1時から2時の間に行くからうよろしく」と言っておきました。
で、よろしくって言っておいたんだから、ちゃんと準備してあるのかと思えば、行ってみたら、その時点でその場で契約書の作成を始めるんですよね。
なんか、あらかじめ約束してたんだし、賃料以外、変更もないのだから、さっさと準備しとけばいいじゃん、何で長いこと待たせるのよと思わなくもないのです。

でも、ここは中国で、わたくしを雇っているのも日系企業じゃないので、多少、昼休みオーバーして事務所に戻っても別に叱られるわけじゃないんで、いいといえば、いいのですが。
これが日系の会社や事務所だったら、昼休みオーバーなんてうるさく言われるだろうから、予定外にあんまり待たせられると、はらはらして、多分切れるよね。
中国に居るのに、日本の基準で仕事をするダブルスタンダードって、ほんと精神衛生上、よくないと思うよ。

余談だけど、不動産屋の担当のお兄ちゃん、二日酔いだったんだよね。
わたくしに契約書渡して、確認してと言っている間、「ごめん、飲み過ぎで気分悪いんで、俺、あっちに行ってるわ」と席をはずすんですよ。
おやまぁ、確かにちょっとお酒の匂いがしました。
で、まだ頭がちょっとハイな気分なのか、「まだ同じところで働いているの?まだ、同じところに住み続けるんだ、へぇ大変だね」と話しかけてくださる。
言ってる内容は、世間話というか、気遣うような優しい感じではあるので、別にどうってことはないのですが、わたくしに対する呼びかけが、日本語で言うと「よぉ、おねぇちゃん」みたいで、何か「あなた、まだ酔っぱらってんのかい?」と聞きたくなりました。

あぁ、日系企業なら、あなた首飛んでるよね。。。のどかだ。

10月
2010

この時期は憂鬱

この時期になると憂鬱。
なぜなら、部屋の賃貸借契約の更新があるから。
何で、こんなに部屋代が値上がるのさ、とか、
また、何も成長しないまま、1年経ってしまった、とか、
いろいろ憂鬱になる要素がいっぱい。

3年経ったので、本当は環境を変えたい…
でも、楽器を弾くという弱みがあるので、環境を変えると、隣近所の住人が寛容な人かどうかっていうのを気にしないといけないので、安易に変わると余計に苦労するだろうし…

あぁ、憂鬱。

10月
2010

おおらかな中国人

10月1日、国慶節第一日目。
10月2日のエアチケットしか手に入らず、1日は日本に帰れなかったため、北京にて部屋で1日中、二胡を練習していました。

夜、9時過ぎ、ドアをがんがんとノックする音が…

あぁ、中国人がいくら騒音に寛容だとはいえ、9時を過ぎていることに気付かず弾いていたのだから、「これは文句を言われるに違いない…」とおそるおそるドアを開けたら、なんと

「あ、ごめん、ごめん、部屋間違えちゃった~」

と人のよさそうなおじさんが恐縮してわたくしに謝ってくれました。
謝るのはこっちの方だと思っていたのですが・・・・

やっぱり、中国サイコー(^^;

9月
2010

モラトリアム

20歳から20年近く法学を専攻してきました。
それまでの、わたくしの専攻は「情報処理」つまるところ、コンピュータプログラム設計でした。
(今となっては、時代遅れの知識で役に立たない)

しかし…ここに至って、法律屋って、弁護士になるとか、大学の先生になるとか、会社の法務部で仕事をするとか、そういうところで働くことができなければ、学歴って無意味、いったいこの20年、何やってきたんだ~>自分、と思う今日この頃です。

それに比べて、言語とか、文化的なもの(お茶、お花、器楽、ダンス等)って言うのは、「教えてください」という人がいるもので、大金もうけは出来ないかもしれないけど、誰かの能力が向上していくのを見続ける喜びっちゅうものがあって、役立っている自分が自覚できるので、なんか心が温まる感じ。
わたくしは言語教育専門家ではないけど、日本語をチェックしてほしいと言う中国人に何度か、日本語を教えたことがあります。
(今も休日に一人、不定期で教えています)
最初はたいしたことのない日本語しか書けなかった人が、日本留学して何年かして帰って来て、その人が書いたものを見てみると、直すところがあまりない立派な文章を書くようになってて、ほんと、すげ~なと思います。
立派になって帰ってくると、その当時、直してあげた甲斐があったというものです。

法律屋には結局、なれそうにもないし、言語そのものを飯のタネにするには、レベル足りないし(通訳の訓練はすごく大変)、この先どうやって生きていこうかなぁ。
日本の大学を目指している中国人の家庭教師にでもなろうかしら???
ははは、でも、事業としては成り立ちそうにもないねぇ。

そもそも、言語は子どものころから成績がよかったわけでは全然ないんですよ。
こういう仕事をしていると、言語の才能に恵まれた人を何人も傍で見てきましたから、自分がいかに「バカ」か分かります。
でも、人間、とりあえずやっていれば、一流にはなれなくてもそれで飯が食えたりするわけですが…
日本では飯が食えないでしょう…(^^;

あぁ、この歳になって専攻変えて、学生に戻りたいと思う今日この頃。
モラトリアム???

9月
2010

企業文化

わたくしは日本・中国問わず、企業勤めの経験がありません…
公務員と法律事務所スタッフという経験だけ。

でも仕事上、「日本の会社員はこういうことを考えているのか」ということは分かりますし、部分的には日本で公務員をしていた時と同じ感覚のことが言われていたりもします(企業とお役所では違うところもずいぶんあると思いますが、日本人的思考・行動パターンに大差はないような気がします)。

かつては、日本からの駐在員さんが高い給与をとっていることが羨ましかったりしたものですが、それと引き換えにというか、異なる文化の中で異なる感覚の人たちと仕事をするのは相当なストレスだろうなと思うので、羨ましいとは思わなくなりました。

わたくしは、上の人間は中国人で、スタッフのほとんどが中国人なので自分も中国人化してしまえば、別にストレスにはなりませんが、駐在員さんは、日本の会社と現地の会社の板挟みになって気の毒ですね。

日本では当たり前のことが外国では当たり前じゃないんですが、どっちが良い悪いと言うよりも、自分が病まないために、郷に入れば郷に従うのがいいと思うのですが、中国社会を知らない日本の親会社の人に、「中国ではそういうもんなんだ~」と言えませんものね。

日本人から見たら非常識な行動、わたくしにもあるのでしょうね…

9月
2010

心得

中国語ができなくても、漢字を書けばとりあえず通じる、というのは確かにそうなのですが、そうでもないこともあるのですよね。

先日、章先生(台湾著作権法逐条解説の著者)に昭和の台湾総督府民生部の公文書の目次のコピーを見せられ(メールの添付として送られてきた)、意味を確認したいと言われました。

その原文は
「著作権法施行ニ関スル心得」

察するところ、著作権法施行に際しての注意事項みたいなものが書いてあったのかなと。

中国語の「心得」って何だと思います?
仕事や学習で会得したものが「心得」なんです。

「施行前の注意事項」と「施行後の会得」じゃあ、ずいぶん、意味が違いますよね(^^;
まぁ、目次だけで中身を見ていないので、わたくしも何とも言えませんが、章先生はある方の中国語訳文を見て、「本当かなぁ」と疑問を持ち、日本語の意味を確認したいとおっしゃったようです。

9月
2010

中国語の「手を洗う」

時々、中国語と日本語は似ていて非なる表現があるものだなぁと感心します。

「洗手」と書いてあったら、とりあえず「手を洗う」ということだろうと日本人なら推測できますね。
それ以外の意味についてはどうでしょうか?
例えば、「洗手改行」

パソコンの前に居らっしゃる皆様は、きっと、「手を洗って、改行キーを押せってか???」と首をひねりそうですね(笑)
改行の意味は専門とか業種・業界を替えることです。
つまり、「鞍替えをする」というような意味になります。
ん?って思いませんか?
だって「手を洗って」「フィールドを替える」ことは普通、「足を洗う」じゃないの?と日本人なら思いますよね。
中国語だと手を洗うんですね。
だから、悪事から足を洗うことは「洗手不干」と言い回します。

中国語は手を染めて手を洗うのですから、論理的ですが、日本語だと語源が違うので、手を染めても足を洗うわけでですね(^^;

8月
2010

中国語の「大きい」ってどんな感じ?

中国語の「大きい」ってどんな感じ?
え?日本語と同じでしょ、って思ったそこのアナタ、甘いかも。
中国語をやっていて面白いなぁと思うのは、中国人と日本人では、「大きい」の使い方の感覚が違うということです。

例えば、こんな感じ。

中国語「雨が大きい」
日本語「雨が強い」

中国語「リスクが大きい」
日本語「リスクが高い」

中国語「心が大きい」
日本語「心が広い」

中国語「C大調」
日本語「ハ長調」

まぁ、同じ漢字を使うから、日本人にとって中国語は簡単だろうと西洋人に言われますが、微妙に感覚は違うと思うんですがねぇ…

8月
2010

年末に向けて歌劇団結成?

さきほど、印刷室で、この8月からうちにいらっしゃったGY弁護士に会いました。

「有里さんは、何か楽器をやってるんだって?」と聞かれました。
思わず「もしかして、GY先生、何かお弾きになるんですか」と返したところ
「…ええ、まぁ二胡とか、笛とかね…」という返事が返ってきました。

この謙遜ブリ、ただ者ではなさそう…

ふふふ。
感じからするとわたくしよりずっと上手そうなので、先生に二胡で主旋律を弾いていただいて、わたくしが相槌程度に柳琴を弾いて、若い女の子たちに踊ってもらおうじゃないか~

忘年会は歌劇団結成だ~
(妄想だけが広がる~)

最近は、忘年会だけを楽しみに仕事を続けていると周囲に言っているワタクシでありました(^^;