9月
2010

モラトリアム

20歳から20年近く法学を専攻してきました。
それまでの、わたくしの専攻は「情報処理」つまるところ、コンピュータプログラム設計でした。
(今となっては、時代遅れの知識で役に立たない)

しかし…ここに至って、法律屋って、弁護士になるとか、大学の先生になるとか、会社の法務部で仕事をするとか、そういうところで働くことができなければ、学歴って無意味、いったいこの20年、何やってきたんだ~>自分、と思う今日この頃です。

それに比べて、言語とか、文化的なもの(お茶、お花、器楽、ダンス等)って言うのは、「教えてください」という人がいるもので、大金もうけは出来ないかもしれないけど、誰かの能力が向上していくのを見続ける喜びっちゅうものがあって、役立っている自分が自覚できるので、なんか心が温まる感じ。
わたくしは言語教育専門家ではないけど、日本語をチェックしてほしいと言う中国人に何度か、日本語を教えたことがあります。
(今も休日に一人、不定期で教えています)
最初はたいしたことのない日本語しか書けなかった人が、日本留学して何年かして帰って来て、その人が書いたものを見てみると、直すところがあまりない立派な文章を書くようになってて、ほんと、すげ~なと思います。
立派になって帰ってくると、その当時、直してあげた甲斐があったというものです。

法律屋には結局、なれそうにもないし、言語そのものを飯のタネにするには、レベル足りないし(通訳の訓練はすごく大変)、この先どうやって生きていこうかなぁ。
日本の大学を目指している中国人の家庭教師にでもなろうかしら???
ははは、でも、事業としては成り立ちそうにもないねぇ。

そもそも、言語は子どものころから成績がよかったわけでは全然ないんですよ。
こういう仕事をしていると、言語の才能に恵まれた人を何人も傍で見てきましたから、自分がいかに「バカ」か分かります。
でも、人間、とりあえずやっていれば、一流にはなれなくてもそれで飯が食えたりするわけですが…
日本では飯が食えないでしょう…(^^;

あぁ、この歳になって専攻変えて、学生に戻りたいと思う今日この頃。
モラトリアム???