9月
2008

文章力の鍛え方

文章力の鍛え方

「小論文の神様」が教える「文章力」を身につけるための方法論です。
「文章を書くことは、自転車に乗ることと似ている」そうで、「一度訓練すれば二度と忘れない。最初はひどい文章を書いていたとしても、適切な指導を受ければ、どんどん文章術は鍛えられる。」のだそうです。

職業柄、わたくしは論理的な文章を見慣れております。
そういう文章を見たり書いたりする機会があまりない人にとっては本書はすごく分かりやすい入門書のような気がします。
よく、コンサルタントが「理由は三つあります!」と切り出す話は、誰しも聞いたことがあるのではないでしょうか。
文章力を鍛えるには、何事も根拠をはっきりさせることだといいます。

わたくしも学生時代、外国人留学生にだけ課される中国語(論文の書き方指導)の講義において、それはくどいくらい教えていただきました。

「まず」にはじまって「次に」とつないで、「最後に」と理由を締めくくれと。

ちゃんと3つ理由を述べろってことです。多すぎず、少なすぎず、人が最も覚えやすい分量です。
3つでおさまらなければ、「次に」と「最後に」の間に「そのほかに」等を入れて調整します。
2つしか思いつかなければ、3つ目を無理やりでっちあげます。

よく外国人から、日本語の論文はスタイルが決まってないのでどこが重点か分かりづらいという話もききますが、たぶん「曖昧」が大好きな日本人の思考パターンが、論理的な形式を嫌い、そういう文章スタイルが発達しなかったのでしょうか。

しかしながら、論理的な文章がどういうものかだいたい分かっていても、自分がいつもそれを踏襲できて、なお且つ習慣化するほどまでにどうやって訓練したらよいのか、実はわたくしもよく分かっていませんでした。

本書では非常に面白い方法が挙げられていました。
次の言い方を口癖にすることです。

例えば、ランチメニューを決める時…

1:問題提起「今日はパスタにしようか」
2:「たしかに」 ギョーザもいいかもしれない。
  「しかし」
ギョーザは口臭が気になるからパスタにしよう!
3:「なぜなら」午後、大切な打ち合わせがあるから
4:「従って」今日はパスタにしよう。

…余談
しかしながら、いつもいつも論理的な話し方がいいとは限らない。
たまには非論理的に、感情的に愛を語ろうではありませんか!

「あなたが大好きっ!!!理由なんてないわ~」

なんてね。
そういえば女性諸氏は「私のどこが好きなの?」とよくお尋ねになって男性諸氏を困らせるが、そういう自分も「XXさんはYYだから好きなのよ」とは論理的に説明することなんてないような気がします。
そもそも説明できるなんて打算的で嫌だぁ…とわたくしは思うのでした。

7月
2008

発見力の養成は難しいよう

ビジネスマンのための「発見力」養成講座

突然ですが、あなたはセブン-イレブンのロゴを覚えているでしょうか?
それでは、その最後の「n」が小文字になっていることも「見えて」いましたか?

いいえ、知りませんでした…
毎日行くのになぁ。

もちろんビジネスの上でも、「見える力」を養うことで新しいマーケットを見たり、新しいサービスを着想したり、会社の売上げの動向を予測したりすることができます。

そうですよね。
他人に見えていないものが見える、そうすれば人より一歩リードできます。
本をよく読み、仮説を立てて、常日頃からアンテナを張り巡らしていれば、いろんな事に気づくはずなのです。
本書は、そういう「発見力」をどうしたら日頃から効率的に養えるか、レクチャーしてくれております。
いろいろな質問を投げかけられると、自分がいかにぼーっと街を歩いているか、なにも見ていなかったかが良く分かります。

自分が、いかに「何も見ていないか」はよーく分かったのですが、これを改めようと思うと、言うは易し、実行に移すのは難しい~

次元が違うかもしれませんが、その昔、好きな男の子が誰のことが好きなのか、本人から聞かなくてもよく分かりました。
わたくしは中華料理のことはさっぱり分かりませんが、お菓子の味や種類はよく覚えています…
結局、「好き」ならいろいろ気づくこともあるわけで…
わたくしのように、ぼんくらな人間は、あまり難しいことはわからないので、出来る限りいろんな人を好きになって、「あ、これ〇〇さんの好みだよね」から始まって、アンテナを立てておくしかないのでしょうか。

全然、読書感想文になってない(!?)

7月
2008

ポチとたまと一緒にふにゃーんとしようよ


ポチ・たまと読む なりたい自分になれる魔法の習慣
ポチ・たまと読む 自分を励ます技術・悩みを解決する技術
ポチ・たまと読む 人を好きになる技術 人に好かれる技術
ポチ・たまと読む ココロが成長する言葉の魔術

えっと、ポチとたまっていうキャラクターとともに読む癒し系自己啓発の本です。
言ってることは、特別なことではありませんが、何がいいかといえば、オーディオブック特有の「音声」による演出がいいのですよ。

章の合間に交わされるポチとたまの会話。
文字で読むだけなら、何てことはない。
だって、これまでの書籍が再三言ってきたセリフばかりだもの。
ふにゃーんとした脱力系の声でこう言われた日には、「自分は何を焦っているのかな」ともう、いろんな事がどうでもよくなる。

寝ながら聴くのがお勧めです(普通の人は寝ながら聴かないか…)

7月
2008

新幹線友達とは

お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!

新幹線友だちとは何か。
著者は新幹線で「隣に座った人」と必ず友だちになってしまうらしい。
突然隣の人に話しかければ、普通は「何、この人?勧誘?」と疑われ、嫌がられるか怖がられるでしょう。
でも、筆者の場合、「人の足を踏む」ことをきっかけに、「えらいすんまへんなぁ、客商売の者がほんまに」から始まって、「東京までですか?」と続き、いつの間にか相手に話をさせ、東京駅で別れる頃には友達になってしまうのだそうな。

これを読んで「へぇすごいな」と思うか、「あ、こういう人、知っている」と思うか。
わたくしは、後者だった。

少なくとも著者みたいな人を2人知っている。
一人は死んだ父。
でも父の場合、惜しいことに営業という商売上の技術としては見事だったが、家庭人としては、如何なものかという感じだったけどね。

もう一人は上海で一緒に仕事をさせていただいたことのあるS氏。
日本の某大手企業を定年退職後、上海の法律事務所の顧問をされておられる。
彼とすれ違ったら、最後、みんな友達状態。
それは見事です。
食堂へ行けば「久しぶりだねぇ」に始まって食堂のおばちゃんにちゃっかりおかずひとつオマケしてもらってたり。
ゴルフの打ちっぱなしに行けば、隣で練習していたどこかの企業の社長とゴルフの約束して帰ってきたり。

わたくしは彼を傍で見て「仕事は楽しくすること」と「人はそんなには怖くない」ということを学んだ。
説教がましいことを言うより、仕事をしていく上で有益な習慣をその身をもって見せてくれるいいおじ様だった。

前を女性が歩いていると、どんな美人だろうと思って、急いで歩いて追い越して振り返ってみるとか言ってるし。
彼は65歳くらいだっと思うけど、歩くのも超速いです。

まぁ、そんなことをたまに考えていると、楽しいかも。
それに影響されたのか、自分も会議で疲れてくると、クライアントのおじ様のネクタイとか見ながら、かわいい趣味してるなぁ、娘さんにもらったのかなぁとか、考えることがたまにある。(もちろん、大事な内容はちゃんと聞いてますってば)

おっと、話がずれた。
で、ですね、やはり仕事上、人脈は大事だから、人をたらしこもうという発想だけで読んでもいいですが、それ以上に、やはりいろんな友人がいると、自分の人生も豊かになりますから、新幹線や、飛行機に乗ったら、隣の人と友達になってしまいましょうよ、という本です。

7月
2008

これまでで一番有益だったダイエット情報

ブレインハックス―人生を3倍楽しむ脳科学

上記の本は、アマゾンのレビュー等を見るかぎりでは、仕事に役立つ心理学を探求する佐々木正悟氏の著述の中ではあまり人気がないみたいなのですが(彼のファンは仕事のスピードアップが目的の人が多いのか?)、わたくしにとっては、大当たりでした。本書に限って言えば、「広く浅く」になっているので一部の人にはウケがよくないのかも知れませんが。

# 第1章 勉強を楽しくするためのブレインハックス
# 第2章 仕事を片付けるためのブレインハックス
# 第3章 人と上手に付き合うためのブレインハックス
# 第4章 人生を3倍楽しむためのブレインハックス
# 第5章 きれいにやせるためのブレインハックス
# 第6章 リラックスするためのブレインハックス
# 第7章 記憶力を高めるためのブレインハックス

お薦めは、第5章です。
どのようなダイエット方法が効果的かは人それぞれかもしれませんが、わたくしのような「何で?」「どうして?」をウザいくらい気にする人間にとっては、ダイエットにも腑に落ちる説明が必要なんです。

「食べちゃダメ」と禁止すると余計にストレスがかかって失敗する(これは誰もが経験しているハズ)。
そこで彼は何かを食べたいと思ったら、次のように考えろという。

「後にしよう」

そうやって、永遠に先延ばししろとおっしゃいます。「禁止」ではないのだから、脳はリラックスできます。
先延ばしにして、好きなことでも始めれば、わたくしのような単純な人間はいつの間にか忘れて寝ています。

これがわたくしのこれまでの人生で腑に落ちた一番有益なダイエット方法でした。
脳の癖を科学的に知ることは、単に「がんばろう」とか「プラス思考でいこう」という感情に訴えるより有効的だという人もいると思います。

お試しあれ。

7月
2008

願いをかなえるシンクロニシティを起こす方法

願いをかなえるシンクロニシティを起こす方法

シンクロニシティ(英語:Synchronicity)とは、事象(出来事)の生起を決定する法則原理として、従来知られていた「因果性」とは異なる原理として、カール・ユングによって提唱された独:Synchronizitätという概念の英訳である。日本語訳では共時性(きょうじせい)とも言う。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

「人は自分の思ったようにしか生きられない」「誰でも成功できる」「過去と宿命は変えられないが、運命と未来は変えられる」「成功するまでやり続ける」等等、自己啓発本にありがちなフレーズ、挙げればきりがなく、わたくしのようにたくさんこの手の本を読んでいる人間には全然、どうってことないフレーズですが…

この本は、たとえ話が面白かったです。

一人は「自分大好き、他人も大好きの熱血営業マン」。部下のミスも率先してフォロー、社内でも社外でも彼の人望は厚い。そんな彼の周りでは不思議とよいことが起こる。なかなか手に入らないジャズのレコードを出張先でたまたま入った店で見つけるとか。

反対に「過去と自分の経歴にこだわり、人生面白くないことばかりだが口くせのサラリーマン」、彼の周りでは、実に不運なことばかり起こる。急いで走ったのに電車に乗り損ねる、電車に乗れたと思ったらスリにあった、お得意さんに書類を届けるためにほんの5分車を止めていただけで駐車違反切符を切られる、等等。

人は成功する前に必ず予兆があるといいます。
日常の些細な偶然のラッキーに始まって、感動的な偶然、例えば、たまたま友人の代理で出席したパーティで事業に出資してもよいという人が現れたというとんでもないラッキーまで、自分が思ったとおり引き起こすことができるといいます。

それには、やはり、目的をはっきり決めて(紙に書いて)、日々、願い続け、成功するまであきらめないことだといいます。

ある青年が「僕はいつも成功するぞと思っているのに成功しません、先生は講演で誰でも必ず願えば成功することができるといいますが本当でしょうか」という。
筆者は「あなたは成功したいと思っているにもかかわらず、それよりも強く成功なんてできないと思っているから、絶対に成功できないでしょう」と青年にいう。

確かに、夢を叶えてきた人は、他人から見たら「馬鹿かお前は」というようなことに対して夢中になってきた人達だということは間違いないですね。

延々と本の内容を書いても面白くないから、自分自身を振り返ってみると…

本当に、心から望んだことはこれまですべて叶いました。
逆に、世間の価値観に合わせてこうあるべきだと思いこもうとしたことは叶わなかった。
だから、「思ったようにしか生きられない」はある意味正しいと思います。

昔はたまたま、自分は若いころ、普通に大学に進学する機会を逃し、当時は仕事を持ったまま大学院に進学することもできなかったから辞めてしまっただけで、普通に大学に行って普通に大学院に通える身分だったら、その職業を捨てずに定年まで勤め上げられただろうと思っていた。

しかし、最近は自分はそういう性格ではないのではないかと気づいた。

もしかすると、わたくしが日本で就職先がないようと愚痴っていることは、よくよく考えてみると、単に良い企業に勤めなければ、「ちゃんとした人」だと思ってもらえないから、そうしたいという価値観に縛られているだけで、本当は、自分自身、窮屈な日本企業でサラリーマンしたくないのかもしれません。だから、そのようにならないだけなのかもしれません。

ならず者でスミマセン…って感じです。

7月
2008

オーディオブックの感想でも

わたくしは、この1年の間にオーディオブックをよく聴くようになりました。
それは、海外にいると話題になっている本を手に入れるのが難しい(高い)という理由から、ダウンロードで手軽に聴けるオーディオブックに興味をもったのです。

もっとも音声になじむジャンルというものがあるので、専門書にオーディオブックってあまり見ませんけど。
(でも、昔、某司法試験予備校の講義内容をテープに倍速で落として聞いたことはあります)

ですから、ビジネス書とか自己啓発と呼ばれるジャンルをよく聴きます。
多分、自分を大切にして、自分に自信があって、自分も他人も活かして成功している人、又は人生なんてどうでもええわと自棄になっている人は、自己啓発本を読む必要なんてないのでしょうが、わたくしのように、常に誰かに(何かに)励ましてもらわないと、どん底まで落ちていく人間には、自己啓発本というものは必要な薬なのです。

ただ、あまりにもたくさん読めば、どの本も似たようなことを言っているので、意味があるのかいな、という疑問もないわけではありませんが、10%くらいは著者固有の体験等が出てくるので、その部分だけ味わうということになります。

出版不況と言われているそうですが、わたくしみたいなのが、いいカモなのかなぁと思わなくもなりません。

どうせ、いっぱい聴いているのだから、アフィリエイトプログラムにでも参加してみようと思い、本の感想でも、これから書いてみようかな、と思った次第です。
時間がもったいないので、音声は1.5倍速くらいで聴くため、普段、人の話を速いと思うことがなくなりました(こういうトレーニング効用もありますね)