7月
2008

新幹線友達とは

お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!

新幹線友だちとは何か。
著者は新幹線で「隣に座った人」と必ず友だちになってしまうらしい。
突然隣の人に話しかければ、普通は「何、この人?勧誘?」と疑われ、嫌がられるか怖がられるでしょう。
でも、筆者の場合、「人の足を踏む」ことをきっかけに、「えらいすんまへんなぁ、客商売の者がほんまに」から始まって、「東京までですか?」と続き、いつの間にか相手に話をさせ、東京駅で別れる頃には友達になってしまうのだそうな。

これを読んで「へぇすごいな」と思うか、「あ、こういう人、知っている」と思うか。
わたくしは、後者だった。

少なくとも著者みたいな人を2人知っている。
一人は死んだ父。
でも父の場合、惜しいことに営業という商売上の技術としては見事だったが、家庭人としては、如何なものかという感じだったけどね。

もう一人は上海で一緒に仕事をさせていただいたことのあるS氏。
日本の某大手企業を定年退職後、上海の法律事務所の顧問をされておられる。
彼とすれ違ったら、最後、みんな友達状態。
それは見事です。
食堂へ行けば「久しぶりだねぇ」に始まって食堂のおばちゃんにちゃっかりおかずひとつオマケしてもらってたり。
ゴルフの打ちっぱなしに行けば、隣で練習していたどこかの企業の社長とゴルフの約束して帰ってきたり。

わたくしは彼を傍で見て「仕事は楽しくすること」と「人はそんなには怖くない」ということを学んだ。
説教がましいことを言うより、仕事をしていく上で有益な習慣をその身をもって見せてくれるいいおじ様だった。

前を女性が歩いていると、どんな美人だろうと思って、急いで歩いて追い越して振り返ってみるとか言ってるし。
彼は65歳くらいだっと思うけど、歩くのも超速いです。

まぁ、そんなことをたまに考えていると、楽しいかも。
それに影響されたのか、自分も会議で疲れてくると、クライアントのおじ様のネクタイとか見ながら、かわいい趣味してるなぁ、娘さんにもらったのかなぁとか、考えることがたまにある。(もちろん、大事な内容はちゃんと聞いてますってば)

おっと、話がずれた。
で、ですね、やはり仕事上、人脈は大事だから、人をたらしこもうという発想だけで読んでもいいですが、それ以上に、やはりいろんな友人がいると、自分の人生も豊かになりますから、新幹線や、飛行機に乗ったら、隣の人と友達になってしまいましょうよ、という本です。