東京から北京に向かう飛行機の中で、何年ぶりかに雑誌「an an」を読みました。
そこで林真理子氏の女性誌ならではのエッセイを拝見したのですが、「バスローブ」に触れられていました。
林氏はかつて小説の中で「バスローブは、不倫する人妻の制服だ。これを着てベッドまで短い行進をする」とお書きになったことがあるそうで、バスローブの数だけ女のドラマ、それも高級なドラマがあるのだと説いておられました。
林真理子氏の友人が夫の浮気現場で見た相手の女性がバスローブを着ているのを見て、「こりゃ、かなわない」と思ったとか、知人の若い女性が高級ホテルに連れて行ってもらって、どうせすぐ脱いじゃうのに彼氏が高級ホテルのバスローブのひもを可愛く蝶々結びしてくれて感動したとか、バスローブには面白い話がいろいろあるようです。
そこで、先日、宿泊したホテルにもバスローブがあったけなと、ふと思い出しました。
ゴールデンウィークに夫が北京に遊びに来た際に、いかにも古き良き中国という雰囲気のホテルをと思い、昨年オープンしたばかりという三つ星ではあるものの、お手軽に明清朝の雰囲気を楽しめるというホテルを予約しました。
(もっとも西洋人が好む本格的な四合院を改築したような伝統的ホテルには劣りますので、そのへんはご注意を)
ホテルのスタッフが皆清朝の衣装を着ていたりします。
ちなみにお庭はこんな感じ。
北京陽光老宅院酒店
所在地:北京市西城区旧鼓楼大街西条胡同2号
電話:010-84021188
http://www.soluxecourtyardhotel.com/index.asp
具体的な道案内は、飛行場から地下鉄「飛行場線」で終点「東直門」までいって、そこで環状線に乗り換えて「鼓楼大街」で下車。「鼓楼大街」駅のB出口を出て、右折してしばらく歩くと「西条胡同→」という看板が目に入るので矢印の方へいくとすぐに変な中国風の門が見え、そこが陽光老宅院です。
そんなホテルなのに、なぜか、部屋にバスローブがあるのですよね。
中国のホテルに日本の浴衣やパジャマが常備してあるはずものないことをすっかり忘れていたので、バスローブを着て寝ました。
今、日本人女性が何を着て寝る人が一番多いのか存じませんが(パジャマとかTシャツにジャージとかだったりするのかな?)そういえば、なぜ、中国の女性は夏になるとフリルのついたミニワンピや、可愛いアニメ柄のTシャツドレスみたいなので寝るのでしょうね。
別にお色気を狙っているわけでもなさそうなのですが、ちょっと薄地だったりするし…
ま、そういう自分も郷に従って、ピンク地に黄色いアヒルちゃんのアニメ柄、大きな襟元には白いフリルがしっかりついた変なミニワンピを着て寝ていたりしますが、日本では中学生の女の子でも「ダサい」とか言って着ないような気がしたりします。
実は、ゴールデンウィーク以来、バスローブで寝るのが気持ちいいなとか思ったりしたので、機会があればバスローブ欲しいなと思わなくもありません。
しかしながら、林真理子氏の小説に登場するような「人妻」にはほど遠かったりするので、何を着て寝ているのかと問われた時に「バスローブ」なんて答えたら殴られるかな。
…そもそも、マリリンモンローじゃあるまいし、誰もあんたに聞かねえよってか?
しかし、自分の歳を考えたら、バスローブで寝る方が変なアニメ柄のワンピを着て寝るよりもマトモのような気がしたりもしてきましたが、どうなんだろう(^^;