「いつもお世話になっております」
というのは、日本のビジネス文書の定番ですね。
もしかすると「いつも」と入力するだけで、「いつもお世話になっております」と変換するようにしている人もいるのかもしれない。
でも、本音を言うとこの表現、あまり好きではありません。
理由は簡単で、そんなこと書く暇があったら、さっさと本題に入れば?と思うから。
書くほうも読むほうも時間の無駄、ひいては情報トラフィックのロス
(たいした時間ではない?!)
でも、これが礼儀というものだから仕方ないのだろうけど…
同じ、時間のロスなら、心を和ませてくれる余談の一行でも書いてくれりゃいいものを…
そんなわけで、仕事であるにもかかわらず、三行余談を加えるメールを書く場合があります。
一つは大量に配信するニュースレターに丁寧に返事をくださる方への返信。
なぜなら、丁寧な返信を下さる方は、だいたい同じ人で、なおかつ楽しい出来事、感じたこと等を教えてくださるので、「いつもお世話になっております。今後ともよろしくお願いいたします。」だけ返信したら、そりゃ、ものすごく味気ないだろう、こっちだって何か北京の面白い話がないかなぁと思うわけです。
もう一つは、出版社のA氏への返信。
「台湾著作権法逐条解説」の出版はわたくしにとって「仕事」ではあるものの、たんなる仕事とは割り切れないもので「生活」の一部」でもあり「研究」という使命でもあり、ある意味「趣味」でもありますので、表面的などうでもいい言葉は置いておいて、楽しく仕事したいなぁというのがあって、失礼ながら、かなりラフな余談も書いてきました。
もっともA氏は日頃から携帯メールなどをマメに送受信されるとのことですので、わたくしに呆れつつもこのスタイルにお付き合いいただけるのかなと思います。
A氏の締めくくりの言葉は東京のお天気の話が多いです。
「今後ともよろしくお願いいたします」より「今日の東京は雨で云々」の方が、異国にいる身にとっては楽しかったりします。
(あ、でも、今後、知人全員が締めくくりに天気の話をしてきたら、冷や汗かも)
本当に効率よく仕事をするなら、三行余談は書いたり読んだりしてはいけないのだろうけど、仕事は人とするものだから、たまにはいいよねと、思ったりします。