わたくしのここ1年の座右の銘は「笑うしかない」です。
著名な経営者や権威のある先生の座右の銘に比べたら、実にふざけているかもしれませんが、これがわたくしにとっての楽に生きるコツなのだから仕方がありません。
ところで、NIKKEIビジネスオンラインでよく読む記事のなかに深澤真紀氏の「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術―自分をすり減らさず、『そこそこほどほど』に生きるコツ」というのがあります。
わたくしの周囲には心の病を患っている人が少なからずいますが、共通点はがんばりすぎていることだと感じてきました。
そういう傾向のある人にはこの50回にわたる連載は参考になるところがあるような気がします。
今朝見た第50回の連載終了記事にも考えさせられました。
ビジネスマンは、自分にイチローや松井秀喜の真似ができないことは分かっています。でも、同じビジネスマンである経営者や管理職たちの真似はできるんじゃないかと思っているところがあります。でも、それは間違いだと思うんです。
私も、各界で成功した方々の本を作ってきましたが、皆さんとにかく大変な強運と才能の持ち主で、なおかつ「その方にしか有効でない、とても独特な信念」を持っていたりします。そして、ご本人は自分がその方法論で成功しているので、「なんでみんな、ポジティブでいられないんだろう?」と不思議に思っているんです。
つまり、ビジネスにおける成功者もイチローくらい常人離れしているので、普通の人にとっては、あまり役に立たないんです。
成功者が書いているビジネス書や自己啓発書も、読み物として楽しむ分にはいいけれど、誰にでも真似できるものではないし、普通の人が読んでも簡単には真似できないと知っておいた方がいいと思います。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20081119/177754/?P=1
わたくしは自己啓発本をよく読む(聴く)し、ビジネス書も最近になってよく読み(聴き)ますが、深澤氏のおっしゃることはごもっともだなぁと思います。
わたくしが勝間和代を読んでも完全に真似するのは無理です(笑)。
いわゆる「できる人」と自分はそもそも同じ土俵に立てないし、立つ必要もないですよね。
でも、同じ土俵に立つべきという強迫観念みたいもの、世の中には確かにあるような気がします。
わたくしには、まだやりたいことがあるので、そのためにはやはり頑張らなくてはならないのですが、ポジティブには生きられないけど「笑いながら」生きていきたいとは思っています。
幸いなことに、わたくしの場合は自分が好きなこととか、やりたいことは非常に明確で、好きなことをやっているときは、超楽しいので無理やり笑う必要はありませんが…
友人はわたくしがいかにネガティブ思考に陥りやすい人間であるかを知っていますが、好きなことになると不可能であろうともやるので、ある意味ポジティブだと言う人もいます。
ぶっちゃけた話、博士課程在学中、今より15キロほど体重が軽くて、将来を悲観して毎日吐いていた時期もあります。
それでも、ひどいうつ病にもならず、なんだかんだ言いながら異国で生きていて、現在、くだらないことでも笑い転げているわたくしは、たぶん他の人より頭が鈍いのではないかと思っている今日このころです。