6月
2008

ゴキブリを捕まえる

食事中だったら、ご免あそばせ…

最近、気温が高めなので、わがぼろアパートで1日、1,2匹のゴキブリを発見することになる。
食べ物がなければ、餓えて隣の家に行くのだろうが、まったく食べ物やゴミがない状態にはなかなかできないので、これも仕方あるまい。
強力な殺虫剤は、自分の方がくらくらするので使いたくない。
そこで、毎日、スリッパで、ぱこーんと叩いて殺して捨てている。
中国のゴキブリは小さくて、動きが緩慢なので、百発百中、あの世逝き。

実はわたくしの知り合いのA氏(40代半ば)は、ゴキブリを素手で捕まえて捨てることができるという。
残念ながら、現場を見たことがないのだけれど、どうやら人前でもやってしまうので「キモい」と言われるらしい。
わたくしが「芋虫はかわいい」と言ったことに同調してA氏がついでに教えてくれたのだ。
ゴキブリを可愛いとは言っていなかったけど、とにかく生き物は何でも平気なのだそうだ。

で、これを知ったわたくしの最初の感想が
「へぇ、すごいね」だった。
別に日ごろA氏にお世話になっているので、「キモい」とは言いづらかったとかいうのではなく、単に感心してしまった。

そもそも、何でゴキブリ君はキモいのだろう?
不衛生な場所を歩きまわっているから、それを手で触るとは、即ち間接的に自分の手も汚されて不衛生ということになるから?
うーん…

でも、よーく考えてみるとですね…

犬や猫だって、草むらでふんふんと臭いを嗅ぎまわって、場合によってはうんちなんかも口に入れちゃうじゃないですか。
そのワンちゃんに顔を舐められても、皆、結構、普通にかわーいーい、なんて言ってるような気がするんですが。
わたくしは金魚のフンが浮いている水槽に手を突っ込んでも平気だし…

でも、やっぱりゴキブリは手ではつかめない。
中国のゴキブリなら動きが緩慢だから、その気になれば、たぶん、生け捕りは可能だと思う。
A氏なら数匹は生け捕れるだろう(確信)
しかし…
で、できない…

ゴキブリ君、君の顔が要するに可愛くない、ということなのだろうか?
それとも、ツヤツヤした見た目がイヤラシイのだろうか?

と、考えていたら、容姿がいまいちな自分とダブってきて、今度は何だか気の毒になってきた。
もし、アンタが害虫でなかったら、人々から好かれただろうか?
微妙だ。

そう思ったら、ちょっとだけ、かわいいと思えなくもない。
でも害虫なのでやはり、ぱこーんと叩かせてもらうが、せめて「ばいばい」と言ってあげることにした。

ちなみに、後日、A氏に「なぜ、捕まえたくなるの?」と聞いてみたが、「自分でも分からない」とのお返事だった。
彼の名誉のために付け足しておくと、見た目は普通のビジネスマンです。
衛生上、問題がありそうには見えません。

でも、ゴキブリ捕まえた後は手を洗ってくださいね。
そのまま、校正紙に触れて、そのままわたくしに送らないで下さいよー

あ、ついでに思い出しましたが、わたくしが翻訳させていただいている「台湾著作権法逐条解説」の著者、章忠信先生は、昔、メルマガのペンネームを「老蟑」としていらして、「蟑」って確か、ゴキブリとかアブラムシって意味なんですけど…

冗談だったのか、何か別の文学的意味があったのか…
いつか機会があったら聞いてみようと思います。

2 thoughts on “ゴキブリを捕まえる

  1. 須賀原洋行って人が「ゴキちゃん」って漫画かいてる。ひょっとしたら同系かも。ひっこして10年以上になりますが、1匹のゴキブリもいないのがわたくしの部屋の自慢です。標高のせいかしらね。

  2. はぐりん、こんにちは。

    一匹のゴキブリもいないなんてすごいですね…
    わたくしはさすがに大きくて黒い日本のゴキブリは、ちょっと怖いです。

    でも、誰かが生け捕りにしてくれるのなら、じっくり顔を見てみたい感じもします(^^;

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