10月
2009

根拠のない確信によって人を育てる中国人?

何を教えるにせよ、人に何か教えるという職業についている人は、褒めるのが本当に上手だと思います。

それでも、日本人と中国人とでは、国民性の違いなのか、中国人の方がほめるのが上手いような気がします。
わたくしなんかは、親からはダメだしばかりされて育ったので、性格がひねくれていて、この年になってもそれを引きずって生きているのですが、赤の他人である中国人の「先生」はわたくしのことをいとも簡単に「きっとできる」信じてくれます。
言葉のニュアンスの違いもありますが、日本語なら「大丈夫」という程度のことを「あなたならできると“信じているから”」という、直訳すると少し大げさな言い回しをします。

親兄弟ですらわたくしが何かを成し遂げることができると信じていないのに、赤の他人がいとも簡単に、自分の生徒を信じるのが不思議でなりません。
もしかして先生自身に自信があるので、自分の生徒が上手くならないわけがないとかって思ってる?

ちなみに、笛子の先生と柳琴の先生2人からは、「リズム感」はいいよねと褒められました。そりゃ、初心者用の練習曲なんて難しい音符が出てこないので、これでリズム狂う方が変だと思うのですが…しかも、技術的に手がついてこない場合、全体的なスピードを落としますから、狂いようがない。

龍海先生はまた、大げさに「何度、言ってもリズムが狂う子もいるから、リズム感って結構、天性という気もするのだけど」とおっしゃる。
きっと、なんど言ってもリズムが狂う子には、リズム感は天性のものなんて言わずに「練習すりゃ、身体が覚えるからなんとかなる、できるって(信じているから)」って言うんだよ、この人、きっと(^^;
ちなみに、ネットで「リズム感」「天性」でググっていろいろ調べてみますと、結局、遺伝とか天性とかいうよりも環境が大きく左右するようです。
そういや、うちの父はわたくしが子どものころからベートーベンの交響曲のレコードばっか流してたんだよなぁ。
実は「運命」を聴きながら、踊るの大好き(^^;

ところで、博士課程の学生だった頃、指導教官がよくわたくしに言いました。

「2000字の論文が書けたのだから、5000字もすぐに書ける(って信じているから)」
「1万字の論文が書けたのだから、10万字の博士論文も書ける(って信じているから)」
「博士論文が書けたのだから、君なら本の1冊や2冊いつでも書けるよ(笑)」
「私に普通に中国語で喋っているのだから、君も中国語で講義くらいできるよ(笑)」

おそるべし、中国人の先生…
この言葉に何度騙された(?)ことか。
本当は自分で自分に暗示をかけられるのが一番なのだけど、子どものころから、周囲に「できるわけがないからやめとけ」と言われ続けてきた人間の思考パターンを変えるのは難しい…

日本人は、天才ではない普通の人間をそんなに簡単に(ある意味、無責任に、というか、根拠もなく)肯定してくれないような気がするのですが…どうでしょう?
それとも単にわたくしが日本では環境に恵まれてこなかっただけなのでしょうか?

やはり、多少、国民性という要素があるような気がします。
だって、日常生活にしろ、ビジネスにしろ、問題がいっぱいあるのに、中国人は「大丈夫、大丈夫、なんとかなるから~」とよくいい、日本人はハラハラさせられますが、何故、そこまで楽観的になれるのか、そのへんの感覚の差というのが、「君ならできる(信じてるから)」ってあっさり確信できる原因なのでは、という気もします。

10月
2009

風邪大流行?

先週、子どもたちの間でめっちゃ風邪が流行ったみたいです。
子どものいないわたくしがなぜそんなことを知っているかといいますと、まず、あるクライアントのお子さんが39度の熱が出たと言っていたのに加え、音楽教室でも(ここではピアノを習っている子どもが多いのですが、わたくしは笛子を習っています)子どもが次々欠席していると聞いたからです。
「ついに、新型インフルエンザの流行?わたくしはもうかからないもんね~へへへ」
と思ったのですが、子どものピアノレッスンが終わるのを待っていたある保護者いわく、「病院で検査してもらったけど、インフルエンザじゃないみたいなのよね」とのこと。

ん???
普通の風邪が大流行りなの?
わたくし、抵抗力ないからすぐに風邪をうつされるんだよね。
新型インフルエンザの時も、ごほごほやってる人の傍に行った覚えもないのにいつのまにかうつされて、わたくしと接触した大人は皆平気だったし…
や~~~ん、ピアノは風邪をひいても弾けるけど、笛は風邪ひいたら、吹けないよう~

そういえば、くしゃみして、口を手で覆った手でピアノ弾いて、次のレッスンの子が同じピアノ弾いたらうつりそ~
まぁ、その点、笛は自分の笛だから、うつるリスクは低いわね。

と、思っていたら、翌日、「高音ミの音を出しにくい」とわたくしが言うのを聞いて、龍海先生がわたくしの笛をちょっと貸してと言って、いいよと言う間もなく吹いてしまった…
(龍海先生は楽器屋でわたくしに柳琴を教えてくださっている先生なのですが、初心者程度ならたいがいの楽器を鳴らせるので、合奏用に持っていたわたくしの笛子を吹いたのです)

わわわ…
これって間接キスだよ(-_-;)あちゃ~
どっちがか風邪ひいていたとしたら(潜伏期)、どちらも風邪ひいて寝込むよね…
ま、龍海先生は笛の先生じゃないから、熱出したって弦楽器は教えられるからいいっか。
知ぃらないっと。

10月
2009

日中刑事法学術シンポジウム

日中刑事法学術シンポジウム

日中刑事法学術シンポジウム

日中刑事法シンポジウムが今年は人民大学(北京)で開催されましたので、ご好意で参加させていただきました。
このシンポ、一体何回目にあたるんでしたっけ?
10年以上前に愛知大学で開催したときにお手伝いして以来です。
これまでの報告は成文堂さんから出版されていると思います。
お手伝いのお礼として過去のシンポの報告書を書籍化したものを当時、いただきました。

しかしながら、今のわたくしは刑事法の専門家ではないので申し訳なかったのですが、皆さんに親切にしていただき、恐縮でした。
関係者の方に再度お礼申し上げたいと思います。

もっとも知的財産法やその他経済法の分野でも、違法行為に対する刑事罰の規定があるので、全く関係なくはないのですが、中国の場合、なかなか処罰対象にできなかったりして、わたくしの立場のような人間が実際に触れる機会があまりありません…

しかしながら、会議の通訳をされる方というのは本当に大変だと思います。
そして、中国人の先生というのは、通訳がものすごくお上手なのですよね。
いかにも中国っぽい言い回しを直訳ではなくて、意味を飛躍しすぎない程度に綺麗に日本語にするのがとても上手。
別にバイリンガルとして育ったわけではない人が結構、フツ―に存在します。
名刺をいただくと、日本のXX大学の博士とか、おっしゃる中国人の先生は本当に多いですね。

それに比べて中国語が上手な日本人の先生はあまり見ませんね(いないわけではないですが、語学以外の専門で、その専門において一流の人材で且つ中国語で専門の講義ができる日本人教員(第二外国語として中国語を習得したケース)というのは数からしたらものすごく少ないのかな?)

自分の中国語の下手さ加減に、どっぷり落ち込むのでありました…はぁ。
もっとも、わたくしの場合、日本語でも、いわゆる人前で分かりやすく喋る技術というものを会得していないので、単純な語学力の問題だけではないところがもっとイタイ。

10月
2009

音楽を奏でるキティたち

ご当地キティちゃん、マニアックに集めているというわけではないのですが、ちょくちょく集めていました。

でも、本当にマニアックに集めていらっしゃる方や、こりゃ笑えるというのだけ厳選して集めている方のものを拝見させていただいていると、う~ん、わたくしって特徴のないいい加減な集め方してたなぁと思い至りました。

そこで、これからは「音楽を奏でるキティちゃん」を集中的に集めようと思い立ちました(^^)

音楽を奏でるキティちゃん

音楽を奏でるキティちゃん

しかし、さすが、日本ですね。
三味線を弾くキティちゃんは多いんですよ(自分が猫なのに三味線の材料、気にならないのかなぁ…)

伊藤楽器の設立何周年かの記念限定で、楽器演奏キティちゃん(バイオリン、フルート、サックス、ピアノ)という4種類が発売されていたのですが、ピアノはお稽古人口が多いせいか、もう絶版らしいです。
でも、中国のネットで、とんでもない値段で売られていました(あぁ、買っておくんだった)

今、すごくラブなのが、琵琶。
琵琶を奏でるキティちゃん、誰かプレゼントして~~~~

そういえば、琴を弾くキティちゃんにお目にかかりませんね。
十二単を着て琴を弾くキティちゃんを制作したら可愛いのになぁ。

10月
2009

かなり変

話は前後してしまうけど、今回の国慶節休暇は半分以上日本で過ごしました。
何十回も日中を往復しているので(まだ百には達していないと思うけど)、今さらパッキングがどうこうとか、着替えをどうしようとか、お土産どうしようとか、荷物をまとめるのに時間なんて全くかかりゃしないワタクシでありますが、今回はちと悩みました。

「柳琴、どうする?」という問題。

そして、今回、本当に情けなかったのは、真面目な黒っぽい普通のスーツを着て楽器を持つのはめちゃくちゃ似合わない…ということ。
よく、ギターなどを背負っている若い男の子とかを駅で見かけますが、学生服を着ているとか、その楽器にあった服装をしていればとても自然なのですが、

真面目なスーツ着て、よく分からない楽器を背負って、空港や駅にいる中年女子って可笑しすぎ(泣)。

…仕方ないか、変人に付ける薬はないんだから。

10月
2009

頭と家電は使いよう

なんか家電メーカーの広告みたいなタイトルで失礼いたします。

ところで、本当に賢い人というのは、いわゆるいい大学出て、いい成績を修めただけの人というわけではないと思います。
(負け惜しみとか嫉妬で言ってるわけではありません…ま、そういう要素がゼロというわけでもありませんが。)
自分のもっているもののなかで、最大限の効果を発揮して、問題を解決できる人なのではないでしょうか。
そう思えるような、笑っちゃう話を聞きました。

ある地方の石ケン工場の話。
以前、あるド田舎の石ケン工場では、石ケンを箱詰めする機械がぼろっちいので、よく石ケンが入っていない空箱も出荷されてしまったようです。

となりますと、当然、スーパー等からクレームが来るわけです。
「石ケン買ったら、空だったぞ~」
(そら、客は怒るわな)

ある石ケン工場では、都会から有名大学出身のエンジニアを呼んで、石ケンの箱詰め機械の改良を委託し、見事成功し、その後、空箱が出荷されることはなくなりました。もちろん、相当な開発費用を要しました。

別のある貧乏な石ケン工場は、ものすごく焦りました。
多額の費用を投資して同じように機械を改良する資金もない小さな工場です。
同業者はすでに機械改良済みでクレームは来ませんが、自分の工場は相変わらずなのですから、もう会社の存続問題ですものね。
そこで、従業員を呼びつけて、この事態を何とかしろ、さもなければクビだーと脅して、従業員に知恵をしぼらせたのです。
そんな工場ですから、従業員っていったって、中学校を卒業しているかどうかという学歴の人たちばかり。
でも、そんな人たちにとってみれば、この工場をクビになったら、再就職先って言ってもそうあるものではありません。
だから皆、必死で対応策を練りました。
そして考え付いたのは、なんと…


 ・・
  ・・・
   ・・・・
    ・・・・
     ・・・・・

「扇風機」

コンベアの横に扇風機を置くのであります。
空箱は当然、横に飛ばされます。
危機一髪、出荷される前に、阻止できるわけです。

ははは~
扇風機なんてちまたで売っているし、電気代くらいなら、投資金額もしれてるもんねぇ。

いいなぁ、こういう発想 (^^)/

10月
2009

携帯ストラップ

自分なりの縁起担ぎ、いろいろな縁起担ぎがあると思います。

勝負の前に赤いパンツをはく野球の監督とか、部活動の試合前にかつ丼を食べる中高生とか、生まれ年の五円玉に赤い糸を結び付けて大事にお財布にしまって「ご縁」を願うOLさんとか…

そういう、わたくしにもあります。
携帯ストラップ。
携帯を初めて持った時から、ストラップはキティちゃんなのですが、ただ可愛ければいいってもんではない。
成りたい自分を反映したキティちゃんなのです。

そんなわけで、大学院博士課程から、ず~っと博士マントをはおった卒業式モードのキティちゃんを付けておりました。
(これは、中国の携帯に付けていて今も外していません)
時々、飽きるので、その横にご当地キティちゃんなんかを付け加えて、その時の気分で付け替えております。

そこで、最近、欲しいのが楽器を奏でるキティちゃんです。
写真は、神楽坂のキティちゃんです。

神楽坂のキティちゃん

神楽坂のキティちゃん


でも、本当は三味線ではなく、琵琶を弾くキティちゃんが欲しかった~~~
神奈川の江の島に琵琶を弾く弁天様のキティちゃんがいるというではありませんか(昔から芸事の上達をお願いをするみたいですね)
東京では琵琶を弾くキティちゃん、GETできませんでした(;_+)
山口の琵琶法師キティというのもいるそうですが、ちょっと怖くて…耳以外にお経が書いてあるとか。

京都の牛若丸キティ(龍笛を吹いております)も可愛いですけどね。
(笛吹きさんのお土産に最適)
楽器屋さんとのコラボで、フルートやバイオリンなどの西洋楽器を奏でるキティはよく目にするのですが、和楽器、中国系楽器はなかなかいませんね。
どなたか、琴、尺八、横笛、月琴、阮咸、琵琶等を奏でているキティちゃんをご存知でしたら、教えていただけると嬉しいなぁ。

10月
2009

建国60周年記念切手

昨日、郵便局で建国60周年記念切手を購入しました。

建国60周年記念切手

建国60周年記念切手


こぉんなにいっぱい入っているセットで、なんと、たったの83元。
10月1日の式典の日時に合わせたスタンプ付です(消印ではないので、使用可能です)。
切手収集の趣味なんて全くないのに、同僚が買いに行くのに付き合ったら、何だか欲しくなってきてしまい、つい買ってしまいました。
建国100周年になったら、破格の値段で誰かにお譲りしようかと(^^;
そのころにはどうせ、80歳に近いババアなので、先も長くないだろうから、その取引金額をどこかに寄付しましょうかね(笑)

ところで、10月1日のパレードは長すぎて、ずっと真剣にテレビ中継を見ていたわけではないのですが、同僚が面白い話を教えてくれました。
胡錦濤さんは、女性兵士の行進を見ている時、かなりニコニコだったとか。。。

「毛沢東は中国の解放で笑い、鄧小平は改革開放で笑い、胡錦濤は女性兵士を見て笑う」
世の中、平和になったもんだ~っていう庶民のジョークであります(^^;

10月
2009

THE HBSBURG

本日、国立新美術館(六本木)で「THE ハプスブルグ展」に行ってきました。
公式サイトです↓
http://www.habsburgs.jp/
いやぁ、よかったです(どうよかったか、分かりませんね(^^;)

やはり「ハプスブルグ家の肖像画」のコーナーが感動しましたね。
この人、見たことある~という親近感がありました。

「11歳の女帝マリア・テレジア」なんて、美しすぎ~

11歳の女帝マリア・テレジア

11歳の女帝マリア・テレジア

っていうか、この人、ずるいなぁと思います。
例えば、「当時の王族としては珍しく、初恋の人である夫フランツ・シュテファンとは恋愛結婚で結ばれて…」とよく説明されていますが、(実際には王位を継承したことがないにも関わらず)「女帝」と呼ばれるほど政治的に優秀だった人が、恋愛結婚して夫がいたりするんですよ。

「政治能力」「素敵な夫」「たくさんの子ども」

これら全部、持っている強力な女性、マリア・テレジア
ずるいですよね?
晩年の肖像画はともかくとして、若い頃なんて、お綺麗で…
(更にずる~い)

そんなわけで、美術館へ行くとミュージアムショップで必ず買ってしまうもの、名画のクリアファイルは、当然、マリアテレジアを買いました。

12月14日までです。どうですか?

10月
2009

公募

今、東京です。
某大学の某研究所の助手採用試験を受けたのですが、ダメだったなぁ。
結構、自分向きな採用内容だったので、ちょっと一生懸命だったせいもあって、結構、がっかり。

でも、博士課程の学生やポスドクの人が職探しに必死なのは皆同じで、結局、どういう人が欲しいのかって問題に過ぎないわけで、落ち込む必要なんてないのだけど、やっぱり、がっかり。

公募と言いながら、実際は内定者がいたりする公募もあるし、この世界、人間関係大事だし、別に自分の人格や能力を否定されているわけでもないし、このご時世、いくつ面接受けても落ち続けている派遣の人とか数えきれないくらいいるだろうし、どうってことない問題なんだけど、がっかり…(ひつこい?)

ずっと、中国で仕事をしているので、わたくしは中国が好きでずっと中国で仕事をしていると皆思っているけど(まったくそういう要素がないというわけではないけど)、日本の給与基準で働きたいと思っていたりするのです。

え、こんなこと、公の場で言って、今の雇用主が知ったらどうするのって?
本人が日本人であって、家族も全員日本人で、家族が日本に住んでいる人間が、一生中国で単身赴任の上、安月給で仕事するわけないじゃないのって、雇用主だって最初から知っているわけですから、あまり問題にはならないと思います。(^^;