集合時間まであとわずかだというのに、我々は博物館へまっしぐら。
ホテルと博物館は目と鼻の先、間に合うだろう~~~
この博物館、ひろくて、いろいろな文物があるのに、「ただ」なんですよ~
社会主義を標榜しているんだから、このくらい気前良くないとね!
寧夏は市の中心街を離れると、何と言いますか、経済的に恵まれていない地域ですし、衛生的に遅れていますし、そんなところのガソリンスタンド等の公共トイレを借りたら、それはもうすぐさま吐きたくなるようなものすごい光景なので(写真に撮っておけばよかったかしら?)、そういうものを見た後だと、この博物館は同じ地域に建っているとは思えないほど綺麗なのです。トイレも当然、日本の百貨店のように綺麗。
中の文物は写真が撮れないので、お見せする写真がないのが残念です。
印象に残ったのが木製の活版印刷を使用した西夏文字の仏典が収蔵されています。
漢字というのはアルファベットと構造が違うので、木版印刷のほうが便利なため、長い間アジアでは活版が普及しなかったわけですが、西夏文字というのはそうでもなかったのでしょうか…
ものすごく保存がよいです。
実は日本に西夏文字の活版印刷に使用する字母が存在するそうです。
もちろん、この時代のものが日本で発掘されたわけではなく、西夏文字の解読で知られる京都大学の西田龍夫博士の求めに応じて、中西印刷株式会社が作成したのだそうで、多分、世界でも珍しいのではないでしょうか。