「読書法」に関する書籍は、今も昔もよく見かけますね。
本書は、「読書法」のヒントを「ハック」という言葉を用いて「アウトプット」のための読書を提案しています。
まぁ、わたくしもわたくしの友人たちも、よく本を読む人ばかりで、本が苦手だという人がいないので、全然参考にならない部分もたくさんあります…
自分の図書コーナーをもつとかの提案なんかは、友人たちは図書室や書斎をとっくの昔に持っているので、この点、全然、参考にならないでしょう…
ちなみに夫は研究室に本をほとんど置いているので、家にある本はほとんどわたくしのものです。
しかしながら、わたくしの本もほとんど中国にあるので、完全帰国の際にはどこにしまったらいいのか、考えると怖いです。
ところで、本論からははずれますが、本にのめりこむためのハックで「集中力」について言及していました。
漫画家の浦沢直樹さんは、ネームを書くときにすぐに集中できるといい、脳科学者の茂木健一郎さんもパソコンの電源をONにするとすぐにお仕事モードになれるそうで、筆者もここで受験勉強のときに、6時間も勉強したのに30分くらいにしか感じなかったとの経験を語っています。
筆者はこのときは若くて欲がなかったので、意識的にこれを技術として考えることを忘れちゃった、もったいないことをした、今もいろいろ模索中だと語っています。
う~ん、集中力に関して言えば、わたくしも集中力に関して言えばものすごいんで、あえて技術として身につけようとか、苦労した経験はありません。
もちろん、不得意な仕事をいやいやしている場合は、周囲の音がきちんと聞こえていますが、そうでない場合、人が近づいてきても気付かないことが多々あります。
電話がなっていることに気付かない場合もあります(^^;
「どうして電話にでないのよ」と問い詰められたことがあります。
電車で寝ていて乗り過ごしたことはありませんが、本を読んでいて降りる駅を忘れた経験は多々あります。
すぐに集中モードに入れない人は、集中のための儀式といいますか、集中スイッチといいますか、つまりXXすると、「さあやるぞ」となるようなしくみを確立すればいいわけで、この際のXXの種類を増やせばすぐに集中できるようになるわけだというようなことがハックとして提案されております。
わたくしがどこでも集中できるのは、単に学習環境に恵まれてこなかったってこともあるでしょうか。
大学入試のための勉強は、通勤時間の電車の中でしました。
大学入学後、期末試験中は、半日休暇をもらって喫茶店へ行き、そこでケーキセットを頼んで、夜の講義に間に合うように復讐するのですが、当然、店内は普通の人の普通の雑談が飛び交っています。
ところで筆者は、脳のくせとして、視覚と聴覚を同時に処理できるかという実験をして、情報のインとアウトに関する自分の脳のくせ、についても語っております。
視覚と聴覚の同時処理は、聖徳太子ではない普通の人には無理です。
講演を聴きながら本を読むのは、普通は不可能です。
両方、訳が分からなくなるか、どっちかに集中せざるをえないでしょう。
音楽を聴きながら本を読むのは、歌詞のないもので、ある程度、音量を落とせば、効果的に本が読めると筆者は語っております。
わたくしの場合、音を聴きながら物を書くのは問題ありません。
途中で何も聞こえなくなるからです(^^;
(両方、できるわけではない・・・)
しかしながら、メロディを口ずさんだり、歌いながら、論文を書いていることはあるそうです。
その場合、耳慣れた歌を考えずに歌っているだけなので、本人は歌っている自覚がほとんどありません。
あくまで、集中力は字を書く方に向かっております。
あぁ、どうしたら、そういう鈍感な体質になれるのか書けたら、このブログも意味があるような気がしますが、残念ながら、コツみたいなものはないような気がします。
あ、ちなみにこの本にはいろいろな章があるので、全部自分のスタイルに活かせるかどうかは別として、他人の、特にビジネスに活かす本の読み方を知るという意味でとても面白かったと思います。