10月
2008

「世の中を変えるボタン」

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦

久しぶりの読書感想文。
10月もいろいろ聴いたり読んだりしているのだけど、これといって人様にお見せできる感想文を書いていないのでお久しぶりということになってしまいました。

「BuyMa」「pressblog」「filmo」と世界初のウェブサービスを次々と世に送り出し、「世の中を変えるボタン」を押し続けているベンチャー企業エニグモの成長記です。

実はこのオーディオブックを聞くまで、このサービス知りませんでした(^^;
わたくしはベンチャー企業の創業話などを読んだりするのも結構好きです。
だいたい、起業前夜とかなんとかいう、「こいつと会社を作りたい」とかいう起業仲間を見つけた瞬間のいい思い出話等には感動してしまう方です。
一人の会社組織というのもありますが、やはり自分にないものをもっている人と互いに補い合うことで、組織として強いものが出来上がるわけですから、「誰とやるか」は当然重要ですよね。
自分が大きな夢を描いて、「誰かついてこないかね?」と声をかける社長タイプ、「こいつはすげぇ」という人をサポートする方が好きな参謀タイプ、世の中にはいろいろいますしね。

年収900万円を捨てても、それ以外のものが起業によって手に入るから、そっちを選んだというセリフは、かっこいいなぁと思いました。
そもそもそんな年収ないから、言いたくても言えないよ。

中国にいると、日本よりはるかに高い頻度で皆、起業の話をします。
多分、日本よりも就職に安定性がないことと、競争社会であること、それなりに発展のチャンスがまだその辺にごろごろ転がっているせいなのかもしれませんが。
「で、いくらならうちの会社で仕事してもいいと思う?」と聞かれたことや「今の月給いくら?」とかズバリ聞かれたこともありますが、日中の貨幣価値の差があるため、外資でないベンチャー企業なら(日本的基準から見たら)相当低い賃金で昼夜なく働かなければならないことは目に見えているので、具体的に話を聞いたことはありませんが。

わたくしは女なので日本人にはこんなことを言われませんが、何故か中国人にはたまに言われます。これも社会構造の差なのでしょう。
要するに日本人で中国語ができるからという理由だけで、安い給与で働いてもらえないかなとダメもとで聞かれているだけだしね。

事業に対する相当の熱意と、パートナーによほど惚れこんでないと、起業ってできないですよね。

自分にはできそうにもないので、今日もこうやって熱い本を読んで(聴いて)疑似体験したくなるのかもれません。