子どもの頃からの習慣もあると思うのですが、「私のようなXXXXには…云々」と書いてあったら、XXXXには皆さん何が入るのでしょうか。
わたくしの場合「大バカ者」でしょう。
「わたしって、ほんとバカよね」
と15年ほど前に某私立大学の講師だった男性(今はもしかして教授?4年前は確か助教授だったような気がする)に、言ったことがあります。
その人は、こう相槌をうちました。
「そういうこと言う人はものすごい自信家なんですよ。自分で自分のこと本当にバカって思っていたら言えないと思いますよ」
15年前のわたくしのセリフは「自嘲」であって、「謙遜」ではなかったのですが、氏はわたくしのことをすごい自信家だと勘違いしてくれました。
世の中にはバカとかアホとかたわけとか、いろいろ罵る言葉がありますが、自分を自嘲するとき、あるいは謙遜するときにどんな自称を用いるものなのでしょうか。
そういえば、関西と関東では「ばか」と「あほ」の意味(本当に罵っているのか、軽い冗談なのか)が違うと聞いたことがありますが、どうなのでしょう。
ばかにも「馬鹿」「バカ」「ばか」「莫迦」といろいろバリエーションがありますね。
音は同じですが書いてみると印象が全く違います。「馬鹿」といわれるとやっぱり蔑みを感じるし、「バカ」だと軽め、「ばか」だとちょい可愛い、「莫迦」に至っては何だか高尚な感じすらします。
ところで、わたくしは毎朝、日経ビジネスオンラインの好きな記事だけ適当に読み流します。
そこに連載中の降旗学さんの「デキルヤツの条件」というコラムが大好きなのですが(文章が長いし、天下の日経でふざけるなとかいうコメントもあるようですが、アクセス数は多い時で20万のページビューがあり、10万を下ることはないそうです)、そのコラムで彼は度々自分のことを「ぼんくら」と書いています。
ところで「ぼんくら」を先ほど辞書で引いたら「盆暗」という漢字でした。もともと博打用語で盆の上の勝負に暗い意味だそうです。わたくしの勝手な解釈によれば、「先が読めない、空気がよめない」ってことかしらね?
本当のぼんくらにはあんなに計算しつくしたコラムを書けるはずもなく、客観的に彼はぼんくらではないのですが。やはり、ご自身の自信の表れだと感じます。
わたくしのいう「私バカよね」は15年前は自嘲でしたが、最近はちょっと意味が変わってきたかも。
残念ながら「自信」に裏打ちされた「謙遜」ではありませんが、「しょうがないなぁ」と出来の悪い自分を多少許してあげて、生まれてきてしまった以上、精一杯生きないとねぇ、という自分へのエールといったところでしょうか。
ワタシの場合は「なまけもの」とか「いいかげん」とか,かなあ。・・・ということは実はワタシは「なまけもの」でも「いいかげん」でもないということかな~。
うん,こう言いながら結構これは自己肯定してる部分もありますよね。
「時にはちゃんとなまけないとね,身体が持ちませんわよ」「いいかげんも言い換えれば『良い加減』ですからね~とか」
言葉も表裏一体ですね。
ほびさん
確かに「いいかげんに生きよう」というのは、心の病のある人たちのセルフヘルプ活動などで言われる合言葉みたいなものですから、「いいかげん」は大切なことだと思います。
不誠実に生きようぜって言ってるわけじゃないですからね(^^;