4月
2010

学術論文と著作権問題

昨日、友人のつてで、河北のある大学で1時間、報告というか講座というか、話をさせていただく機会をいただきました。
別に法学系の大学ではないので、あまり専門的な話をしてもチンプンカンプンだろうし、かといってかなり抽象的な文化論みたいな面白い話もできないので、どうしたものかと思っておりました。

そこで、ある程度自分の専門分野に近く、ある意味、どうとでも脱線できるテーマということで「学術論文と著作権問題」と題して話しました。
ご存じの通り、中国では論文の盗用問題は深刻ですしね。
中国の話は研究不足だし、専門的な話もできないので、日本じゃどうだこうだ、日本にはこういうケースがあった等の話をして「日本人と共同で何かする機会があったら、こういうことに気をつけた方がいいよ」というように話しました。

それから、わたくしはこれまで翻訳と言う作業を結構してきましたが、もめる原因としてよくあるのは、下訳や代作、母語でない言語への翻訳をする場合、訳文をネイティブにチェックしてもらった際の協力者との関係なんかが、やはり多いような気がするのです。
まぁ、人から聞いた話や、自分が感じたことを差し支えのない程度でお話ししました。

2年程前に中国語で1時間話す機会をいただいた時は、話す内容すべてについて、中国語で一字一句の原稿を作成して持参しましたが、最近はPPTだけ作成して、後は学生さんの顔を見ながら、思いついたことを話すことにしています。

自分と専門が異なって、なおかつ、社会経験の浅い若い人に話すのって難しいね…

講義が終わってから、「記念にサインください」と言われたのには笑った(^^;
いいよって言って書いてあげたら、「じゃあ、あたしも」って別の子に言われて、一体…わたくしって何者???という不思議な経験をさせていただきました。