3月
2010

友達の定義?

「友達」という言葉、日中間でどうも温度差があるような気がします。
よく、中国人は自分の身近にいる人を「自己的人」(うちの人)と言って、それ以外の人には決してしないことをしてくれて親切にしてくれることがあります。
また、フジテレビじゃないけど、「友達の友達は皆友達」?
友人の紹介だと「君は友達だから」と言ってとても親切にしてくれることがあります。
日本語だとせいぜい「知人」なんじゃないかという場面で「友達」と言われると、そうだったのか、と驚いてしまいます。
「友達」って軽い言葉だなんだか、重い言葉なんだか、よく分かりませんね(^^;

日本人同士でも自分は相手を「友達」だと思っていても、相手からしたら単なる「知人」でしかなかったり、「彼女」だと思っていた女の子から「友達」って言われて落ち込んだりする男の子もいると聞きますので、双方で思惑が違うこともありますけどね。
個人的な感覚の違いもあるから一概には言えないですが、でも、なんというか中国人と日本人ではちょっと感覚が違うような気がするのです。

先日、日本の家が西から東へ引っ越すことになりました。
で、金魚をどうしようという問題が浮上しました。
もし、わたくしが中国で北京から上海に行くから、金魚を連れていけないと言いだせば、もらってくれる同僚というか友人はいます。
しかしながら、夫は近所や職場の人にはそんなこと言えないと言います。
もしわたくしが日本に居たとして、西から東に行くから金魚もらってって同僚とか隣人に言えるかと問われれば、何となく言えないな。

結局、金魚を連れて新幹線に乗りました。
もちろん、早く出してあげないと心配ですから、東京に着いたらバケツに入れてあげようと思ったのですが、荷物搬入は翌日でバケツが新居にはない。
そこで、わたくしは前、北京で一緒に働いたことのあるN君が近所に住んでいることから、N君にメールで「バケツ貸してくれないか?」と言ってみました。
夫曰く「いや…よくそんな恥ずかしいことが言えるね…」
うーん、わたくしから言わせれば、バケツくらい、いいじゃん、ご近所なんだし。

他にも例をあげれば、中国人の友人に「行き当たりばったり」のスケジュールで物事を頼まれることがありますが、わたくしは「しゃーねーな」と引き受けることがあります。
そして、わたくしも、そこまでしてくれなくても大丈夫なのに、という場面で、中国人の友人が何かを手伝ってくれることがあります。
男性が妙に親切だと下心あるのか?勘繰りたくなりますが、別にそういう意図はないようです(まぁ、わたくしは美人じゃないし、当然か)。
多少、大げさに言えば、迷惑をかけられて、かけて、友情が成り立っているところがあるような気もします。

多分、日本人だと親友と呼べるほどの親しい仲、親兄弟以外に迷惑をかけるのは、ちょっとできないですものね。

2 thoughts on “友達の定義?

  1. うん。友達の定義って難しい。スペイン語圏だと「オラ!アミーゴ!」って通りがかりの人に声をかけるときも言うから、変に日本語覚えたペルー人に「トモダチ、トモダチ」って初対面で言われてもな…、ってペルーにいったとき思いました。

    日本だとトモダチって、中国やペルーと違ってかなり限られた使い方をするかもな、と思います。助け合わないと生きていけないかどうかの度合いによるような気もします。

    たとえばバケツは私だったら引越し先の300メートル以内に知人がすんでいるんだったら借りますが、そうでなければ100均に買いに行きます。

    ママトモっていう種類もあるんです。個人だったら接点がなくて友達にはまずならないようなタイプの人も子連れで週末一緒に遊ぶ友達になります。もっとも、その中から本当に気の合う友達になったりするので、それはそれでラッキーだったりします。

    ネットで知り合った場合だとよく考えると1-2回くらいしか会ってないのに、知人というよりはトモダチって感覚になってるときもありますね。

  2. ほびさん、こんにちは。

    >>変に日本語覚えたペルー人に「トモダチ、トモダチ」って初対面で言われてもな…、
    >>ってペルーにいったとき思いました。

    ですよね…わたくしだったら、外国でそういう人に会ったら、何かモノを売りたいのかとか、思っちゃいます。

    わたくしはママじゃないのでママトモの世界はよく知らないんですが、「○○ちゃんのお母さん」から始まるわけですよね。
    でも、おっしゃるとおり、そこから学生時代のようなノリの友達になったりすることもあるそうで、きっかけがあるという点、羨ましいです。

    ネットは確かに不思議な世界です。
    その人のブログなどを読んでいればだいたいどういう人か分かってくるので、何か数十年付き合っている友人のような気がしたりもするんですよね。

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