12月
2008

かたちのない仕事

ブログのタイトルは「北京で働くわたくしの日常」なのだけど、わたくしには守秘義務があるので、仕事の内容をそのまま書くわけにはいきません。

退勤後、飲み屋で上司への不平不満を言うサラリーマンのように、弁護士さんの実態をすべてばらす内容を書くわけにもまいりません(この先、どこでまた一緒に仕事をするか分かりませんからね)

そこで、差しさわりのないどこにでもある話を少し…

さきほど、ある日本企業の中国子会社担当様がうちの弁護士に「来週から北京に住みます」と連絡してきたそうで、会社の設立に際して、いろいろ道のりが長かったので、弁護士もわたくしも「やっと、北京まで来たか。会社がうまくいくといいね~」と思いました。

製造業だと成果物が目に見えて、街で自分の会社の製品を見つけたり、自社の看板を駅や空港で目にしたりすると、嬉しくないかなとか(今どきの人には愛社精神はないのかな!?)、サービス業だとお客様の笑顔とか見えるから、感謝されていいな~とか思います。
わたくしの場合は多分、サービス業に分類されるのだろうけど、弁護士ではないので特殊な仕事を除き、直接クライアントには関係のない位置で仕事をしますので(ワタクシ的には、わたくしの主人と顧客が弁護士という感覚ですね)、何を生み出して、社会に何を貢献できているのかよ~分からん仕事でさみしいなという気もいたします。
作成した文書が残るでしょ!?と突っ込まれるかもしれませんが、ほとんど秘密文書だし、公開される類のものでも、自己名義ではありませんからねぇ…

昔、ある弁護士の友人に、研究論文の話を楽しそうにしたら、「いいねぇ、自分の仕事を自分で完結できて形として残るじゃない?僕なんて毎日、外ではあくせくクライアントに振り回されて、内では事務所の財務と人事に気をもんで…僕の人生、24時間これでいいんだろうか」と言っていました。
う~ん、でも傍から見たら、「先生~たすけて」と外からも内からも頼られてて、すごいじゃん、と思うのですが。

その人の役割によって、その役割なりの悩みがあるのでしょうね。