9月
2008

中秋の名月に独りもの想う

中秋の名月ですね。旧暦の8月15日です。

今日は家族団欒の日。
団欒する家族がいないワタクシ。
自業自得といえばそうなのですが…

そういえば、阿倍仲麻呂が「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」という歌を詠んで、異国の地で自分が見ている月は故郷の三笠山の月と同じなんだと懐かしんだわけですが、気持ちはよく分かります。

この仲麻呂さん、優秀な人だとは聞いておりましたが、実は私費留学だったんですってね。
ふーん、「優秀」ってところはともかく、私費で留学したっていうのが自分と同じだね。
科挙(かきょ)にも合格し、玄宗皇帝の右腕として働き、高官になったなんてすごいね。
もし、その時代に生まれていたら、わたくしなんて留学試験に受からなかっただろうなぁ。

米国みたいに、司法試験うけさせてくれないかな、中国も。
大昔、日本の母校の修士課程を受験したとき、指導教官が面接の際におっしゃった台詞にずっこけました。
「初めてああいう問題出したのだけど、どうだった? 実はあれ(中国の旧)司法試験の問題の一部なんだけど、日本人でも結構解けるもんなんだねぇ」

おいおい、試しに出してみないでくださいな。

仲麻呂さんは日本に結局帰れず、ベトナムに流れ着いたそうですが、自分もどこぞに漂着しないようがんばらないとねぇ。